2018年バックナンバー
雑記帳
左右が逆
3月3日はひな祭りです。
男雛・女雛の夫婦雛の位置ですが、現在の多くのひな人形は、向って右側に女雛、向って左側に男雛が並んでいます。
しかし、京都の伝統的なひな人形では、向って右側に男雛、向って左側に女雛が位置しています。
これが、伝統的なひな人形らしいです。
伝統的なひな人形は、明治政府が、西洋文明を取り入れるまでの京都御所での天皇の位置に習ったものです。
日本では、向かって右側を日本では上座としてきました。
京都の伝統的なひな人形以外、つまり普通のひな人形は、明治天皇の写真が、天皇陛下が向かって左、皇后陛下が右に写っていたことによるといわれています。ヨーロッパ諸外国の皇室では左が男性で右が女性という習慣があり、日本の皇室もそれに習ったといわれています。
裁判所の合議体は、中央に裁判長がいますが、向かって左が「右陪席」で、裁判長の次(修習期が上)、向かって右が「左陪席」で、一番下です(修習期が下)です。
顔だけで年齢はわかりませんし、テレビ映りもあるでしょうが、向かって左の右陪席より、向かって右の左陪席が若いですね。
地方裁判所の場合、左陪席は、経験5年未満の未特例判事補ということが多く、その場合、単独法廷は持てません。
裁判長と右陪席は、単独事件を担当します。
やはり、裁判長を中心にみていますから、向って左側が右陪席、向って右側に左陪席です。
ちなみに、裁判長、右陪席、左陪席の表決権は全く同じです。
また、左陪席が意見を述べやすいように、原告勝訴、被告勝訴などの意見を述べるのは、左陪席、右陪席、裁判長の順としているところが多いと思います。
他の裁判体がどうなっているかはわかりませんが、私の経験では、すべて、そうでした。