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2018年バックナンバー

雑記帳

マケドニア国名問題

 その昔、ユーゴスラビアという国がありました。

 

 現在は、以下のとおり7つの国になっています。

 

1 スロベニア共和国(1991年6月独立)
2 クロアチア共和国(1991年6月)
3 マケドニア共和国(1992年3月に完全独立)
4 ボスニア・ヘルツェゴビナ共和国(1992年3月に独立を宣言・内戦後、1995年12月和平に調印)
5 セルビア共和国(2003年に「セルビア・モンテネグロ」として共同国家を維持。2006年モンテネグロ共和国の独立にともないセルビア共和国)
6 コソボ共和国(2008年2月独立)
7 モンテネグロ共和国(2006年分離独立)

 

 このうち、マケドニア共和国が、国名で、一悶着ありました。

 

 古代ギリシャのマケドニア王国に由来するマケドニア地域はギリシャにもまたがっていて、マケドニア王国を率いたアレクサンダー大王はギリシャ人の誇りでもあります。

 

 マケドニア共和国は、ユーゴスラビアから1991年に分離独立したのですが、ギリシャから「マケドニアはギリシャだ」というクレームがつき、1993年、以下の暫定名称で国連加盟しています。

 Former Yugoslav Republic of Macedonia(マケドニア旧ユーゴスラビア共和国)

 

 ギリシャは、国名問題を理由に、マケドニアの北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)への加盟を阻んできました。

 

 しかし、マケドニアは、バルカン半島におけるロシアの影響力拡大を懸念する米国やEUから妥協に応じるよう求められており、解決に向けて進んでいます。

 

 マケドニアのザエフ首相は、首都スコピエで、平成30年2月6日、国名をめぐるギリシャとの対立解消に向け、マケドニア国名変更について「受け入れる準備がある」と記者団に語りました。

 

 平成30年2月24日、首都スコピエ郊外にある「アレクサンダー大王空港」の名称を、「スコピエ国際空港」としました。

 

 たかが名前、されど名前ですね。右上は国旗です。

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