2018年バックナンバー
雑記帳
防衛省、極超音速ミサイル開発へ
平成30年9月19日付・共同通信が、防衛省は、マッハ5以上の速度で飛行し、相手のレーダー網などをくぐり抜ける「極超音速巡航ミサイル」の開発に乗出すと報じました。
平成31年度予算の概算要求に、極超音速を生み出す特殊なエンジンの技術研究費として64億円を計上しました。
核兵器に代わる次世代兵器とされており、相手のミサイル発射台などをたたく「敵基地攻撃能力」保有につながるかどうかの問題ですが、防衛省は、島しょ防衛のための対艦ミサイルなどへの使用を想定しているとしたうえ「既存の対艦ミサイルの能力向上が目的で、米国などとは用途が違う」と説明しています。
もっとも、ミサイル防衛については、飛んでくるミサイルを打落としていこうとするのは、迎撃しそこなったり、飽和攻撃に対処できませんから、敵基地を攻撃するということは不可避となります。「元から絶たなきゃダメ」ということです。
1発目のミサイルが飛んできてから敵基地を攻撃するか、ミサイル発射の予兆がみられた時点で敵基地を攻撃するかの違いで、いずれにせよ、防衛であることにかわりはありません。
ちなみに、極超音速の兵器は米国や中国、ロシアが開発を競っています。
実際、マッハ5以上の速度で飛行するミサイルを迎撃することは不可能でしょう。