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2018年バックナンバー

雑記帳

子どもの学力と家庭

現代ビジネス・平成30年8月29日付記事・抜粋
 

---引用開始---

 

 たとえば「家庭環境と子供の学力」の章は、「200万円未満」から「1500万円以上」まで100万円刻みで世帯年収と学力の関係を分析している。年収の高さに比例して正答率の高さも増しているが、注目されるのは、ある程度の高さの年収世帯になると「年収と学力」が直線的な関係を示さなくなることだ。

 

 たとえば、「年収1200~1500万円」世帯の生徒の平均正答率は、「年収1500万円以上」世帯に比べて、国語A・B、数学A・Bのすべてで上回っている。必ずしも世帯年収が高いほど正答率が高くなるとは限らない一例といえよう。

 

 さらに興味深いのは、保護者の学歴と児童生徒の学力との関係だ。保護者の学歴が高いほど児童生徒の学力が高い傾向がみられる。

 

---引用終了---

 

 親の年収の高い家庭の子は、たいてい勉強がよくできて、国公立の大学に進み、親の年収の低い家庭の子は、勉強ができず、塾代にお金がかかったり、国公立の大学には入れず、私立の大学に行かざるを得ないという話は、よく聞きます。

 

 実感としてそうだとわかっていますが、統計的にも、わかっていることなのですね。

 

 ただ、親の年収の高い家庭=子の教育にお金がかけられる家庭=子の成績がよくなる、という単純なものではありません。
 
 親の年収の高い家庭=親が頭のいい=遺伝で子どもも頭がいい=子の成績がよい、ということも多いのです。

 

 ある意味「不都合な真実」です。

 

 日本人は、建前は、人間の能力は均等と言っています。難関大学にはいれるのは、教育環境がいいからであって、頭がいいからというのはタブーに近いです。

 

 だからといって、環境がいいからといって、誰もが、羽生弓弦や田中将大や大谷翔平になれるとは思っていません。

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