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2018年バックナンバー

雑記帳

海の武士道

 「海の武士道」という話があります。

 

 工藤俊作中佐(明治34年)1月7日~昭和54年1月12日)は、駆逐艦「雷」艦長として、スラバヤ沖海戦に従事していました。

 

 昭和17年3月1日のスラバヤ沖海戦では友軍と共同してイギリス海軍の重巡洋艦「エクセター」や「エンカウンター」を撃沈するなどの戦果を挙げています。

 

 翌3月2日、航行中の「雷」は漂流者を発見しました。

 

 彼らは前日の掃討戦で沈没した「エンカウンター」等の乗組員でしたが、艦長の工藤は「助けてやれよ」と一言発して救助を指示しました。

 

 敵潜水艦などからの攻撃を受ける危険を冒しながらも3時間に亘り行われた救護活動の結果、「雷」は乗組員に倍する422名を救助しました。

 

 日本将兵は、まず、自力であがれる将兵を先に救助しようとしましたが、イギリス将兵は、まず、負傷者が先、負傷をしていない将兵は後と頑なでした。日本将兵が折れて、日本将兵は、海に飛び込んで負傷兵を先に救助し、その後で、自力で上れる将兵を救助しました。

 

 工藤は救助したイギリス士官に英語で「あなた方は日本海軍の名誉ある賓客であり、非常に勇敢に戦った」とスピーチしたということです。

 

 翌日、捕虜は、オランダ海軍の病院船「オプテンノール」に捕虜を引き渡しました。

 

BBC Officer tells of extraordinary rescue

 

 著作権の関係でURLは遠慮しますが、「いかづち」「救助」で検索すれば、動画が出ます。
 
 ただ、B級C級戦犯として裁かれた軍人がいるのも事実です。朝鮮系日本人が148人、台湾人系日本人が173名を含んでいます。

 

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