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2018年バックナンバー

雑記帳

ポンペオ氏、韓国外相に激怒

 平成30年10月10日・中央日報記事より

 平成30年9月に、南北が平壌で妥結した南北軍事合意の内容をめぐり、米国のポンペオ国務長官が韓国外交部のカン・ギョンファ長官に電話で激怒し「いったい何を考えているのか」とカン長官を問い詰めたとの報道がありました。

 

 南北が合意した内容には、非武装地帯(DMZ)の飛行禁止区域の拡大や共同警備区域(JSA)の非武装化など、在韓国連軍司令部および米軍との協議が必要な事項が含まれていました。

 

 しかし、米軍にとって到底受け入れられない内容での合意であり、韓国が事前に詳細な説明や協議を行わなかったと報じられています。

 

 とりわけ米国側はDMZの飛行禁止区域拡大の部分に激怒したそうです。

 

 この条項によって在韓米軍のU2偵察機、グレーイーグルなど無人機の運用が封鎖されれば、北朝鮮の軍事態勢を監視する方法が大きく制限されるからです。

 

 南北の軍事合意には、韓米軍事演習を制限するという項目もあり、米議会では「韓国は既に、在韓米軍がなくてもよいと考えているのではないか」との声が上がっていると報じられました。

 

 南北首脳会談の数日後、新任のエイブラムス在韓米軍司令官は、米上院軍事委員会の指名承認公聴会で「DMZ内の全ての活動は国連軍司令部の所管」と述べていました。

 

 これは、南北軍事合意に対する不満の表明と解釈されます。

 

 エイブラムス氏は公聴会で「彼ら(南北)が対話を続けることはできる」としながらも「全てのことは国連軍司令部によって仲裁、審査、査察、履行されるべき」と強調しました。

 

 基本的に、休戦協定に韓国は関与しておらず、在韓米軍は国連派遣の軍隊です。
 何を権限もないのに勝手なことをするなということですね。

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