2019年バックナンバー
雑記帳
関西空港B滑走路
関西国際空港は、従前からのA滑走路(第1滑走路。1期島)とB滑走路(第2滑走路。2期島)をもっています。
当初は、関西国際空港のB滑走路建設に反対論がありました。
B滑走路建設が総額一兆円規模の事業であること、関西国際空港は、B滑走路建設がなくともA滑走路だけで、当時の発着陸の需要を満たしていたから、必要がないというものでした。
A滑走路は3500mなのに対し、B滑走路4000mと成田空港A滑走路と比べても遜色のない滑走路であることも要因の一つでした。4000mの滑走路であれば旅客機であればどんな機種でも最大離陸重量で離陸出来ます。
また、A滑走路とB滑走路が並行にならんでいますから、風向きに応じて使分けができないことも理由の一つでした。
新しく作られたB滑走路は4000mと成田空港のA滑走路と並ぶ立派な滑走路ですが、ターミナルビルから離れているため航空会社は嫌います。タキシングが長くなるので燃料を余計に消費するからです。
重量の重い貨物便など離陸時には、パイロットがB滑走路をリクエストしてくることもあり、A滑走路のメンテナンスが行われている時は発着共にB滑走路を使います。
ある意味、反対論は杞憂に終わったようです。
米フェデックス社が、50億~100億円とみられる総投資額をかけて、航空貨物の中継拠点(ハブ)として活用することになりました。韓国・仁川空港との誘致合戦を制し、関空は新たな成長のきっかけを手にしました。
関西国際空港を航空貨物の中継拠点(ハブ)として活用することになった米フェデックスは、記者会見を開き、「地元と国が一体となった誘致の姿勢が決め手だった」と説明したそうです。総投資額は50億~100億円とみられ、関空側も新たな集荷拠点の建設費などを負担する。約3年間にわたる韓国・仁川空港との誘致合戦を制し、関空は新たな成長のきっかけを手にしました。
集荷拠点は「2期島」に建てます。
海上にあるため、山などの地形等を気にすることなく、日本最長の4000mの滑走路を端から端まで最大限利用できますから、もっとも適した空港ですね。
24時間空港ですから、空港島からの「足」さえあれば、いつでも離着陸できます。
それだけでも十分朗報です。
また、LCCの参入も朗報です。
ピーチ航空は、予定も含め、国内線は、新千歳空港便、仙台空港便、福岡空港便、長崎空港便、鹿児島空港便、那覇空港便、新石垣空港便、国際線は、ソウル便、香港便、台北便、釜山便(釜山便は、日韓関係の悪化もあって、令和2年をもって運休です)などをもちますし、ジェットスター・ジャパンは、新千歳空港便、成田国際空港便、福岡空港便、那覇空港便をもちます。
また、引続き、LCCが続々と参入してくるでしょう。
韓国のチェジュエアーや中国の春秋航空が、ピーチ航空とともに、LCC専用の第2ターミナル利用しています。
値段に敏感な関西人のことですから、LCCは大歓迎ですね。