2019年バックナンバー
雑記帳
とっていいのは写真だけ。残していいのは足跡だけ
「とっていいのは写真だけ」「残していいのは足跡だけ」という言葉をお聞きになったことはあるでしょうか。
登山やハイキングのときの心得です。
むやみに、木の枝を折ったり、咲いている花をとったりしてはいけませんし、弁当など食べ物の容器、果物の皮や芯、ペットボトルなどの飲物容器などのゴミを放置してはいけません。
本来は、英語からの言葉のようです。原文は「Take nothing but photographs, and leave nothing but footprints. 」です。
「nothing but」=「only」という意味で、受験勉強のときの参考書などに、「Take nothing but
photographs, and leave nothing but footprints. 」が、使用例として掲載されていることがあります。
photographs, and leave nothing but footprints. 」が、使用例として掲載されていることがあります。
また「とる」には、「取る」「撮る」「獲る」「摂る」「盗る」「執る」「捕る」「採る」「穫る」「録る」があり、「取る」「撮る」「獲る」「捕る」「採る」「録る」が該当しますから、「残す」は漢字ですが、「とる」はひらがなになっています。
私自身、司法修習生のとき、実務修習指導裁判官が登山が趣味で、誘われて「登山」をしていたことがあります。
ちなみに、ハイキングではありません。
キャラバンシューズをはいて、谷川岳などに登ります。
登山前に、氏名・住所・電話番号・登山時間を登山口に記入します。遭難して捜索のときの便宜のためです。
ロッククライミングをするというわけではなく通常の登山道です。また、冬のは登りませんし、天気が悪くなりそうなときは、より安全なコースにかえます。
キャラバンシューズをはいて、谷川岳などに登ります。
登山前に、氏名・住所・電話番号・登山時間を登山口に記入します。遭難して捜索のときの便宜のためです。
ロッククライミングをするというわけではなく通常の登山道です。また、冬のは登りませんし、天気が悪くなりそうなときは、より安全なコースにかえます。
登るときは急な稜線を登り、降りるときはなだらかな稜線を降ります。もちろん、安全確保のためのロープはありません。
登りのときは、手を滑らせたり足を滑らせたりして滑落したら、よくて大怪我、悪くて死亡すること間違いなしの危険な稜線です。
降りるときは、若干なだらかとはいえ、踏外せば滑落です。
登りのときは、手を滑らせたり足を滑らせたりして滑落したら、よくて大怪我、悪くて死亡すること間違いなしの危険な稜線です。
降りるときは、若干なだらかとはいえ、踏外せば滑落です。
そのくらいのコースなら、ある程度の技術のある人なので、木の枝を折ったり、ゴミを残したりはしません。
他方、ハイキング程度のコースになると、木の枝を折ったり、ゴミを残したりするレベルの低いハイカーはいます。
富士山が、ずっと長くの間、ユネスコの世界遺産に登録されなかったのは、ゴミなどが残っていて、登録に値しないとされているからといわれています。
木の枝を折ったり、ゴミを残したりするレベルの低い人でも、簡単に登れるということが大きな理由ですね。
ちなみに「Take nothing but photographs, and leave nothing but footprints.」には、「Take nothing but pictures leave nothing but footprints, kill nothing but time. 」という別バージョンがあります。
直訳すれば「殺していいのは時間だけ」ですが、「kill time」は「ヒマつぶしと」いう意味ですから「つぶしていいのはヒマだけ」ということになります。
日本語では「語呂」が悪いのか「とっていいのは写真だけ」「残していいのは足跡だけ」しか使われていないようです。