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2019年バックナンバー

雑記帳

大統領制

 平成24年3月18日、連邦議会議員と連邦参議院が比例配分で選出した同数の選挙人による連邦議会により、旧東独出身の人権活動家、ヨアヒム・ガウク(Joachim Gauck)氏が連邦大統領に選出されました。
 
 なお、汚職疑惑で平成24年2月17日に辞任したドイツのクリスチャン・ヴルフ(Christian Wulff)前連邦大統領の退任にともなう選挙です。
 
 退任後も、ヴルフ前連邦大統領には年19万9000ユーロ(約2100万円)の功労金が生涯支給される仕組みとなっています。
 
 ドイツのウルフ前大統領が辞任した理由は、ニーダーザクセン州首相時代の汚職疑惑です。
 
 平成19年、ある団体から、ウルフ氏の高級リゾート地でのホテル代を肩代わりしてもらったという疑惑があり、検察当局から、大統領が持つ司法上の免責特権を取消すよう連邦議会に申し立てたことが引金になりました。
 
 基本的に、ドイツの大統領に政治的権力はなく、政治的権力は連邦首相(宰相)で、アンゲラ・メルケル女史がつとめています。
 
 G7をみてみます。
 
 大統領が政治的権力を持つ国
  アメリカ、フランス
 
 大統領は政治的実権を持たず、首相が権力を持つ国
  ドイツ、イタリア
 
 王制・天皇制の君主国で、首相が権力を持つ国
  日本、イギリス、カナダ
 
 アメリカ、フランス、ロシアは、元首が「政治家」ですから、スキャンダルによる失脚はありそうです。G7には遠く及びませんが、大統領が辞任すると、すぐ逮捕されたり、自殺したりという国もあります。
 
 ドイツ、イタリアは、大統領職在任中の「問題発言」を除けば、実権のあった政治家時代の前職が問題ですね。
 前職在任中のスキャンダルによる失脚はありえます。
 
 日本、イギリス、カナダはいいですね。
 君首がスキャンダルで失脚することはありません。
 
 東日本大震災は、天皇皇后両陛下ほか皇族の存在が大きいことを知らしめました。
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