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2019年バックナンバー

雑記帳

ドイツの都市ハレで乱射、2人死亡=ユダヤ教徒標的

 令和元年10月9日、ドイツ東部ハレで銃器や防弾ベストで武装した男が、多数のユダヤ教徒が集まったシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)に侵入を試みました。
 
 男は「ホロコーストはなかった」「問題の根源はユダヤ人だ」などと話していたそうです。
 
 扉の破壊ができず、近隣の路上で女性1人、ケバブ店で男性1人を射殺し、通行人ら2人が死亡、2人が負傷しました。
 
 ハレという都市は、旧東ドイツ・ザクセンアンハルト州の都市で、作曲家ヘンデルの出身地として有名です。
 
 ユダヤ教徒の大量殺害にもなりかねない事態だっただけに、ドイツ全土に衝撃が走りました。
 
 ドイツメディアによると、男は27歳のドイツ人。車での逃亡中に衝突事故を起こし、警察に拘束されました。単独犯とみられています。
 
 令和元年10月9日はユダヤ教の重要な祝日「贖罪の日」で、シナゴーグ内には70~80人の信徒らが集まっていました。
 
 ドイツでは、ときおり、狂信者によるユダヤ人襲撃事件が起きています。
 どちらかといえば、排外主義的な、旧東ドイツ地域に目だちます。
 
 イスラエルのネタニヤフ首相はツイッターで「欧州で増大する反ユダヤ主義の新たな事例だ」と怒りの声を上げました。
 メルケル首相も事件後、ベルリンにあるユダヤ人シナゴーグを急きょ訪れました。 
 
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