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2019年バックナンバー

雑記帳

日本と韓国の思いやり予算

 アメリカと韓国が交渉を続けていた、在韓米軍の駐留経費負担に関する新協定について、「年間1兆0380億ウォン(約1013億円)有効期間1年」で最終合意に至りました。
 
 韓国政府が、前年度の在韓米軍の駐留経費9602億ウォン(約960億円)から、約1500億ウォン増の1兆038ウォン(約1013憶円)台前半の現金と物資を支援し、翌年以降の負担額についてはあらためて交渉するという形です。
 
 韓国は、平成30年、米軍駐留経費の約50%に当たる約940億円を負担していました。
 
 日本は、在日米軍駐留経費の86.4%に当たる約1910億円を負担(平成27年。周辺対策や施設の賃料なども含めた「駐留関連費」の日本側負担は約3736億円)しています。
 
 当初、アメリカ側は韓国の負担2倍増、それから少し下げて1.5倍増を要求し、平成30年3月~12月に10回の交渉を行ないました。
 
 平成30年12月28日、ハリス駐韓アメリカ大使が約1100億円という「最終案」を提示し、契約更新時を1年とするかわり、1013億円に減額したという経緯です。
 
 韓国は日本の約半分ですね。
 
 在韓米軍は、韓国のみを守っています。
 THAADのみが、韓国の他、アメリカや他の自由主義諸国を守っています。
 
 在日本のアメリカ基地は、日本を守っているというより、韓国や台湾の有事の際の後方支援基地です。
 
 中国にしてもロシアにしても、日本を攻撃する利益も大義名分もありませんし(中国が沖縄県の尖閣諸島を攻撃する可能性はあります)、日本本土に陸軍を上陸させようとしても、海上自衛隊や航空自衛隊に阻まれるでしょうから、それもないかと思います。
 
 ある意味、日本全体が「不沈空母」です。
 沖縄県の基地は、台湾と韓国の防衛のため、山口県の基地は韓国防衛が主たる任務です。
 
 戦争があるとすれば、韓国か台湾、日本本土で起こる可能性は低く、日本は、韓国や台湾防衛のため、後方基地のための土地を提供しているという立場にあります。
 
 また、日本は、日本の費用負担で、アメリカ海軍の艦船の整備もしています。
 
---引用開始---
 
 米海軍横須賀基地の日本人エンジニア
 
 昨年末、関東南部に位置する横須賀の米海軍基地を訪れた。
 
 衝突事故を起こした米軍艦艇が、深さおよそ30メートルの乾ドックに入っているのが見えた。
 
 ヘルメットをかぶったおよそ30人の技術者が、この軍艦を修理していた。
 だが、どう見てもこの人々は米軍人のようではなかった。その時、基地を案内してくれていた米軍の大佐の説明が耳に飛び込んできた。「ここの米軍艦艇は100%日本人エンジニアが修理しています。日本のエンジニアの支援がなければ、韓半島(朝鮮半島)を守る米軍艦艇は存在できません」。
 
 ここに勤める1万人の日本人エンジニアや労働者は、全て日本政府から賃金を受け取っていた。
 
 東京西部にある米空軍横田基地では、果てしなく伸びる滑走路の上に、C130輸送機およそ10機がずらりと並んでいた。
 
 有事の際、いつでも韓半島に出撃できる編隊だった。
 米軍は昨年から、ここに垂直離着陸が可能なオスプレイを配備し始めた。
 オスプレイは、韓半島で非常事態が起きた際、特殊部隊を乗せていく役割を果たす機体だ。米国は、横田基地近辺の住民の反対を押し切ってオスプレイ配備を決めた。
 
 1951年に第2次世界大戦を法的に終結させるサンフランシスコ講和条約が結ばれた後、米国主導の国連軍司令部は日本国内の七つの米軍基地を韓半島の防衛に活用している。
 
 この国連軍司令部後方基地は70年近くにわたって恐るべき戦力を維持し、戦争抑止力を発揮してきた。横須賀基地には、並みの国の国防力にも匹敵する空母「ロナルド・レーガン」が常駐している。
 
 同基地に備蓄されているディーゼル燃料は米ガロンで1億ガロン(約38万キロリットル)、爆薬は500万ポンド(約2300トン)にもなる。
 
 好むと好まざるとにかかわらず、これまで韓国の成功には、国連軍司令部後方基地に象徴される韓米日の三角同盟態勢が大きく寄与してきた。日韓基本条約(1965年)以後の韓国の飛躍的な発展は、安全保障と経済をそれぞれ米国と日本に頼ることで成し遂げられたと言っても過言ではない。
 
 仮に北朝鮮の非核化が実現しても、軍事的台頭を決行する中国へのけん制という観点から、韓米日の三角態勢はどうしても必要だ。
 
---引用終了---
 
 トランプ大統領ならずとも、韓国に「いい加減にしろ」というところでしょうね。
 
 在韓米軍撤退説も流れています。
 
 ただ、在韓米軍が撤退してしまうと、韓国が北朝鮮に呑み込まれ、せっかくの緩衝地帯がなくなってしまいます。 
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