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2019年バックナンバー

雑記帳

航空会社のオーバーブッキング

 平成30年11月21日(水)、羽田発福岡行日本航空355便がオーバーブックのために欠航となりました。

 

 375席の飛行機に401人の予約が入っていて、その処理に手間取ったため、羽田からの出発が予定時刻よりも大幅に遅れ、このままでは福岡空港の門限(午後10時)に間に合わないことが判明したため、便そのものを欠航させてしまいました。

 

 オーバーブッキングとは、座席数以上に予約を受付ける取ることをいいますが、航空会社では、日常的にオーバーブッキングを行っています。

 

 航空機に乗っていればよくありますよね。

 

 運のいい例では、エコノミーで予約して料金を支払っているのに、エコノミーが満席で、ビジネスクラスになったり、ビジネスで予約して料金を支払っているのに、ビジネスが満席で、ファーストクラスになったりします。
 私は、生まれてこの方、ファーストクラスに乗ったのは、1度だけです。

 

 逆に、ビジネスで予約して料金を支払っているのに、ビジネスが満席で、エコノミークラスに変更してくれないかと依頼が1週間くらい前にあったことがあります。
 ビジネスとエコノミーの差額+600ユーロ(約8万円)のクーポン(航空券代金あるいは機内販売。現金に換えると400ユーロ)、エコノミー横4席独占使用でした。
 応じました。
  エコノミー横4席独占というのは、案外楽なものです。

 

 国内線でも、後の便にしてくれれば1万円(それ以上)差上げますというのは、結構あります。
 1度も応じたことはありません。
 金額がしょぼすぎる様な気がします。


 オーバーブックのために欠航というのは、自分の経験ではもちろんのこと、聞くのも初めてです。

 

 最初の例では、375席の飛行機に401人の予約ですから26人です。

 

 最終便ですから、26人オーバーは多すぎますね。乗り損ねれば、翌日になってしまいますから、後の便にしてほしいと依頼することもできません。

 

 ただ、ビジネス客の多い路線ですから、予約変更自由な運賃の航空券を持っている客が多いでしょうから、「とりあえず予約を入れておこう」と考え、ノーショー率が高いと考えたのかも知れません。
 ちなみに、逆にレジャー的性質が強い路線では、変更不可、払戻し不可という航空券を
持っている客がおおいでしょうから、ノーショー率が低いです。

 

 実際、空港の座席の調整をしている職員は、「これはいけない」と思ったでしょう。


 自社の航空会社職員(デッドヘッドなど)、航空会社取引先への無料券の乗客は遠慮してもらいますが、多くはなかったんでしょう。最終便は、デッドヘッドが多いのが普通ですが、福岡行きは「逆方向」です。

 ちなみに、航空会社取引先への無料券は「オーバーブッキングのときは遠慮願います」注意書きがついています。

 

 飛行機の座席が足りない場合は、前の便に誘導することがあります。
 早くチェックインした乗客に、1便前でお願いできませんかと依頼します。
 まあ、座席と座席のど真ん中でもなければ、応じてくれると思います。
 これも少なかったんでしょうね。

 

 保安検査場は出発時刻15分前厳守、搭乗口は出発時刻10分前厳守となっていますから、遅れた人はアウトです。
 普通なら、大目に見るのでしょうが(乗客が定刻になっても来ないので離陸が遅れるということがよくあります)、遠慮会釈なく切捨てます。
 もっとも、最終便とわかっていますから、普通、時間は守るでしょうね。

 

 その上で、後の便にしてくれるボランティアを募ります。
 深刻な不足かどうかによって金額が異なります。
 金額を上げる場合がありますが、通常、先にボランティアに応じてくれた乗客も同じ扱いをするそうです。


 アメリカのユナイテッド航空は、それで駄目なら「アジア人を引き下ろします」。


 ベトナム国籍の医師が、引きずり下ろされた画面がアップされていました。

 

 日本航空や全日空は、さすがにそんなことはできませんから、欠航となったのでしょうね。

 

 なお、国内線の座席指定は、事前に可能ということが圧倒的ですから、1日1便や2便だったり、最終便なら、座席指定もしておくというのが賢明です。

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