2012年バックナンバー
寝過ごし
女性はパキスタン人の夫を持つパトリス・アフメッドさん。平成24年7月21日昼、ラホールからパキスタン航空で出発し、飛行機はパリのシャルル・ドゴール空港に到着したが、2時間のパリ駐機中も目覚めず、再びラホールに向け出発してしまい、往復で18時間、飛行距離は1万2000キロに及んだということです。
女性はビザ(査証)の有効期間が過ぎていたためラホールで再入国が認められず、後日、パリ行きの別の便が用意されたとのことです。
女性は、その後、航空会社が手配した別の会社の飛行機でパリに向かいましたが、航空会社は「なぜこんな事件が起きたのか調べているが、目的地で降りるのは乗客の責任でもある」と主張しています。
PK 733
11:40a Lahore (LHE) 4:20p Milano (MXP)
Non-stop Boeing 777-200 (772)
PK 733
5:45p Milano (MXP) 7:05p Charles De Gaulle, Paris (CDG)
Non-stop Boeing 777-200 (772)
PK 734
5:45p Milano (MXP) 7:05p Charles De Gaulle, Paris (CDG)
Non-stop Boeing 777-200 (772)
PK 734
9:25p Charles De Gaulle, Paris (CDG) 6:55a Lahore (LHE)
Non-stop Boeing 777-200 (772)
ミラノを経由しています。
パリでの2時間20分(7:05p~9:25p)の駐機中はもちろんのこと、ミラノでの1時間25分(4:20p~5:45p)の駐機中も目覚めなかったことになりますね。
ただ、よくみると、PK733がラホール発ミラノ経由パリ行き、PK734がミラノ発パリ経由ラホール行きと、ミラノパリ間がかぶっています。
ミラノからラホール行きの乗客も多いのではないでしょうか。
ミラノでの駐機中に、ミラノが最終目的地の乗客が降り、パリが最終目的地の人はそのまま、パリを経由してラホールに行く乗客が乗り(ミラノ・パリ間だけなら、エールフランス、アリタリアか、LCCのイージージェットを使うでしょう)、パリでは、パリが最終目的地の乗客が降り、ミラノからラホールに行く乗客はそのまま、パリからラホールに行く乗客が乗ります。
パリで乗客全員が降機しなかったのかも知れません。
いくら、パキスタン航空でも、単純往復ならわかるでしょう。
「よく座席がバッティングしなかったものだ」 「女性は、運賃を3倍払ったのか」という疑問がおきますね。
「もう少し寝ていたら、パリにたどり着いたのでは」という疑問はどうでしょう。
パキスタン航空は、毎日、ラホール・パリ間に航空機を飛ばしているわけではありません。
さらに、4時間45分(6:55a~11:40a)眠っていたとしたら、24時間眠続けたのかということになってしまいます。
電車なら、ありがちなことですね。
ニュースにはなりません。
梅田駅で阪急神戸線に乗車しようとすると、酔客が眠っていて、5分後に発車するということはあります。
車掌が見回りに来ても、梅田で乗って眠っているかどうかわかりませんし、乗客は、妙なトラブルになるのが嫌ですから、何もしないでしょう。
酔客としてみれば、梅田に行くつもりが、気づいたら三宮まで戻っていたということになるかも知れません。
下手をすると、三宮で梅田行きに乗車したはずが、気づいたら新開地にいたということになるかも知れません。
ところで、阪急神戸線の特急は、どこの線と連絡しているわけでもなく、乗降客がさほど多いわけではない岡本に停車します。
不思議な話なのですが、夙川駅で降り損ねたとき、三宮駅まで連れて行かれることはないというメリットはありますね。