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2011年バックナンバー

生卵を食べる国

ヨーロッパ諸国はもちろんのこと、中国も、生卵をそのまま食べるという習慣はあまりないようです。
 普通、焼くか、煮るか、炒るかなどの調理がされています。韓国のビビンバは生卵が乗っていることがありますが、日本以外では珍しいですね。
 どうも、日本・韓国以外では、生卵は食べるものではなく、調理するか、さもなくば、デモの時に投げるものとして扱われているようです。

 生卵を食べないのは、サルモレラ菌による食中毒を恐れてのことですが、日本の場合、現代の鶏卵の生産管理システムが、世界最高水準の衛生管理であることがそれを可能にしているということです。
 食べたくても食べられない、食べる習慣がない以上は「おいしい」とは思わないということでしょう。

 貧乏学生(今や死語かも知れません)が、一番てっとり早く、また、安く空腹を満たすには、卵かけご飯に醤油をかけて食べるというのがいい方法です。
 インスタントラーメンのように、添加物とかの心配もありませんし、カルシウムがリンと一緒に溶け出すということもありません。

 ヨーロッパなどの先進国で生活していて、一番簡単に、日本食をつくろうとするなら、卵かけご飯なのでしょうが、米(通常、ぱさぱさしたタイ米しか売っていません)と醤油(キッコーマンは大きなスーパーなら、大抵あります)は手に入りますし、卵も調理して食べる料理用に売っています。

 同じ「日本食」でも、25年前ころは、西洋人に海苔を食べるように勧めると「黒い紙」といって毛嫌いされていました。
 今は、駅の売店、スーパーなどで「巻きずし」が売られていますから、そのような抵抗はなくなったようです。

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