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2013年バックナンバー

芸能界と不祥事

芸能人は、その実力にもよりますが、不祥事があると「失職」するということがあります。

 板東英二氏は、平成24年末に、名古屋国税局から約7500万円の申告漏れを指摘されていたことが発覚しました。

 単純な申告漏れなら、何ということもないようなのですが、脱税の手口が、イベント会社にテレビ番組の企画や制作を発注したように装い、架空の外注費用を発生させ、実際にはその費用を裏金としてキックバックさせていたという方法で、それも、板東英二氏の指示でしていたというのですから、かなり悪質です。
 修正申告をして、重加算税を含む納税はすませたとのことですが、万引きをしておいて、代金さえ払えばいいだろうということにはなりません。

 記者会見などをして、弁明するということもありません。
 弁明の余地がないのでしょう。

 ということで、長寿番組「世界ふしぎ発見!」や「おはよう朝日です」も降板し、不祥事の発覚後も唯一放送されてきた「板東英二のゴルフ塾」という番組があるそうですが、平成25年44月以降は板東氏がレギュラーを務めてきたテレビ番組が皆無になるそうです。

 本職は、野球解説者のはずなのですが、ラジオの野球中継で本数契約を結んできたニッポン放送・毎日放送も、平成25年のシーズンの再契約を保留し、なし崩し的に、出演ががなくなるようです。

 もっとも、「罪」が大きいですから「罰」も大きくても不思議ではありません。


 お笑いコンビ「次長課長」の河本準一氏の、母親の生活保護受給問題がありました。

 本来は、問題になるのは生活保護不正受給している母親の方なのですが、母親を「ネタ」にしていましたし、自分自身、出演料などで豊かな生活をしていたことを話していましたから、仕方ありませんね。

 記者会見で「むちゃくちゃ甘い考えだった」と涙ながらに謝罪していましたが、同情する声はありませんでした。

 私は見たことがないのですが「人志松本のすべらない話」「火曜サプライズ」などのレギュラーを降板しました。

 出演した番組に、抗議の電話やメールが来るそうです。
 また、番組スポンサーが問題です。企業イメージが下がったのではたまりません。また、テレビ局だけではなく、番組スポンサーへの直接の抗議もあるようです。

 「罪」自体は少ないはずですが、「罰」は大きいですね。

 一般の人は、あまり「脱税」ということは問題にしないようです。
 結構大きな問題なのですが、自分とは縁のない話と思っているようです。

 他方、親族の生活保護費の不正受給は、怒りに火がつきます。
 自分自身が一生懸命働いても収入は多くなくて生活が苦しいのに、何の仕事もしないで定期的にお金がもらえ、医療費も無料という生活保護には、厳しい目がむきます。

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