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2013年バックナンバー

2位じゃダメなんでしょうか

プロ野球のセントラルリーグは、巨人が独走しています。

 戦力からして、他の5チームに優勝する力はないでしょう。
 阪神も、現在は「いいところ」にいますが、客観的戦力不足は明白です。

 プロ野球は、現在、クライマックスシリーズを採用しています。
 年間を通じて3位までのチームには、クライマックスシリーズ出場権があり、クライマックスシリーズに出場できれば、日本シリーズに出場できます。

 客観的に見れば、巨人以外のチームに優勝の見込みは残念ながらありませんから、2位、3位狙いにくるチームもあるでしょう。

 巨人戦に主力をぶつけず、他チームに主力をぶつける作戦です。

 野手は、どのチームにも、おおよそ同じメンバーです。

 ピッチャーは違います。
 先発投手は、4試合に1度、5試合に1度のローテーションです。
 日本のプロ野球は同一カードは3連戦までです。
 エース級の投手を、巨人戦にあてて負けるという危険を冒すよりも、2位、3位を狙うチームにあてて、確実に勝ちを拾いにいくという戦法をとる余地があります。
 ライバルは、巨人ではなく、2位、3位を狙う他チームと考えればなおさらです。

 それでは、見ている方も面白くありませんね。


 平成21年11月、民主党政権下に内閣府が設置した事業仕分けで、民主党の国会議員が、次世代スーパーコンピュータ開発の予算削減を決定しました。
 この時に要求予算の妥当性についての説明を求めた「世界一になる理由は何があるんでしょうか?2位じゃダメなんでしょうか?」が話題になりました。

 軍事力を争うのなら、日本が世界一になるということは不可能です。

 しかし、スーパーコンピュータは、日本が世界一という時期ははありますし、これからも世界一ということはあるでしょう。
  科学技術は、世界のトップが特許を得ることができるでしょうし、特許を得られないまでも、需要が集まり商談も盛んになるでしょう。
 これほど自明なこともありません。

 プロ野球で「2位じゃダメなんでしょうか?」とやられたら、ファンは「たまった」ものではありません。
 阪神は、伝統的に「巨人戦で燃えます」から、巨人戦の先発ピッチャーは、そのときどきのカードに、最有力をあててくるでしょうが、その他のチームはわかりませんね。

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