2015年~2017年バックナンバー
飲食店ではなんでビールの栓を抜くのか
居酒屋やレストランで、瓶ビールを客に提供するとき、なんで店員がふたを開けてから、出すことがおおいのでしょうか。
なんでふたを開けるかという質問に対し「栓抜き」と答えるのは受け狙いですね。
飲食店が、お客さんに、ビールやお酒を出そうとする場合、最低限必要な許可が飲食店業の許可です。
この場合、お店の中で飲んでもらう分には問題ありません。
しかし、お客さんが栓をしたままのお酒を持って帰ってしまおうとすると「お酒自体を売って、客が持ち帰る」となり、酒屋と同じ状態になります。
これは飲食店業の許可のみでは違法となり、摘発の対象になってしまうんですね。
こうするためには酒屋と同じ酒類の販売業の許可も得ないとならないわけです。
そのため、持って帰りづらいように「ここで飲んで行ってね」というメッセージを込め、栓を開けてから出すというわけです。
酒屋さんに併設されている、立ち飲みの店は、セルフサービスに近いところがあります。
酒屋さんなら、酒を売ってもかまわず、栓を開けずに持ち帰っても問題ありません。
ただ、その横に自動販売機がありますから、わざわざ高い値段を支払う人はいません。
たいていの飲食店は酒類の販売許可までは得ていないでしょうから、お客さんにお酒を持って帰られると困ります。そこで、少なくとも持って帰りづらいように「ここで飲んで行ってね」というメッセージを込め、栓を開けてから出す。というわけです。
なお、大宴会なんかだと栓をしたままビールや酒が出てくることがありますが、お客さんが持って帰らないようにしていれば問題ありません。
浴衣姿の客が、高いビールや酒を外に持ってでることはありえません。
なお、飛行機内の缶ビールも、開けて渡してくれます。
確かに手数のようですが、機内で飲むことを前提に税金が免除されていることがあり、機外に持ち出してもらってはいけないそうです。
もっとも、CAを呼び出してビールをもってきてもらうような場合ではなく、トイレのついでにビール1缶という場合は、途中で、こぼされてもかなわないと思うのか、開けずにわたしてくれることがあります。