2015年~2017年バックナンバー
ウォール・ストリート・ジャーナル紙「文大統領は信頼できない友人」
平成29年11月7日、ウォールストリートジャーナル紙は「韓国、北京に頭を下げる」(South Korea's Bow to Beijing)と題した社説を掲載するとともに、ムン・ジェイン大統領について「信頼できない友人」(unreliable friend)と評価しました。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、北朝鮮が核実験とミサイル実験を続けているにもかかわらず、文大統領は、朝鮮半島の緊張を緩和するために北朝鮮と対話してキム・ジョンウン委員長をなだめる方法を好むと指摘しました。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、開城工業団地再開の動きだけでなく、文大統領は広い範囲で米国の政策に反していると指摘しています。
今年初め北朝鮮のミサイル脅威に対抗して韓国がTHAADを配備したのですが、中国の反発は激しく、THAADの強力なレーダーが中国監視に使われると懸念して妨害工作にはしります。
中国は「THAAD報復」など外交的・経済的攻勢を加えました。
中国人観光客の韓国訪問を止め、韓国の商店を閉鎖に追い込み、さらに韓国ドラマ放送も中断させました。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は「先週、文大統領が屈服した」という記事を掲載しました。
カン・ギョンファ外務大臣は「THAAD追加配備」「米国ミサイル防衛システム(MD)編入はない」「韓日米軍事同盟はない」と宣言したからです。
中国は韓国政府の「3不(No)」を「約束」と解釈しています。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、ムン大統領は米国と中国の「均衡外交」を強調していますが、文大統領の行動は金正恩政権に対抗するべき韓米間の同盟を毀損したとしています。