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2015年~2017年バックナンバー

南海電鉄の橋

 台風21号の影響により、平成29年10月22日午後4時40分ごろ、大阪府泉南、阪南両市の境にある男里(おのさと)川に架かる南海本線の橋の線路が曲がっていました。
 
 難波発みさき公園行き下り普通電車がこの線路を通過したとき大きく揺れ、乗客約100人のうち50代の女性など3人が軽傷を負いました。
 運転士は「橋を渡るときに衝撃があった」と話しているそうです。
 
 当時、台風21号の影響で男里川が増水しており、老朽化した橋が流れに耐えられなかった可能性があるとのことです。
 
 損壊した橋は「男里川橋梁」(長さ約95メートル、幅約3メートル、高さ約6メートル)で、上下線それぞれに橋があり、事故があった下りは大正7年(1918年)、上りは明治30年(1897年)に設置されたそうです。
橋桁は鋼鉄製で、橋脚は主にれんがで作られていました。
安全点検は2年ごとに実施されており、今年6月の点検でも「安全上に問題ない」と判断されていました。
 
 また過去10年間は、補修や補強がされた形跡がありませんでした。
 
 位置関係は、南海なんば駅、堺駅、岸和田駅、泉佐野(関空行きに分離)駅、樽井駅、尾崎駅、和歌山駅と続いていますが、樽井駅と尾崎駅間の橋です。
 
 大阪市と和歌山市との間は、天王寺駅とJR和歌山が並行して走っていますから、振替輸送はできます。
 
 代替バスは3時間待ちと言うことです。
 
 樽井駅と尾崎駅間の橋ということですから、復旧は遅れるでしょう。
 
 関空から南海なんば駅への電車は、南海電車のドル箱ですから、復旧工事はすぐにても開始されるでしょうが、関空と関係のない部分は、一刻一秒という必要はないと判断されるかも知れません。
 
 橋は2本あるわけですから(昔は単線だったのでしょうね)、1本を単線利用して、運転が再開されるようです。
 
 なお、今度は、JRの線路敷地部分の崩壊です。
こちらは、復旧は早いようですね。
 
 大阪・和歌山は、南海とJRがありますから、振替は簡単ですが、双方アウトになると、JR和歌山駅から和歌山線で橋本駅へ、橋本駅から南海高野線で南海なんばまでとなり現実的ではありません。
 
 なお、南海電鉄によると、和歌山県の紀ノ川や、大阪府の大和川にかかる橋も約100年前に設置されているそうです。
 
 さっさと、改修工事にかかるのが、賢明かも知れません。
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