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韓国軍、先制攻撃に使うミサイルを初試射
韓国空軍は、平成29年9月13日、朝鮮半島西側の黄海で、F15K戦闘機から、空対地精密誘導ミサイル「タウルス」(射程500キロ)の試射を初めて行ないました。
核実験や弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮を強く牽制する意図です。
理屈の上では、攻撃の兆候がみえた北朝鮮の軍事施設を先制攻撃する兵器として使うことができます。
F15K戦闘機は、航空自衛隊が有しているF15Jと異なり、空対地攻撃も行ないますから、空対地ミサイルを装備しています。
航空自衛隊のF15Jは、空対空ミサイルのみ装備していて、敵基地攻撃は最初からできなくしてあります。
韓国空軍によれば、F15K戦闘機から発射されたタウルスミサイルが約400キロ飛行した後、目標に正確に命中したそうです。
本当かどうかはわかりません・・
タウルスミサイルは、ドイツとスウェーデンのタウルス・システム社が製造している空対地巡航ミサイルで、地下施設や強力に防護された指揮所などを撃破するために開発されています。
タウルスミサイルは、マッハ0.8~0.95のスピードで地上30~40mを飛行します。射程距離は350km以上となっています。
誘導方式は、GPS、あるいは、高解像度の赤外線カメラで周囲の地形と地図データを照合することによりコントロールします。
韓国のミサイルがGPSにより制御できるかと疑問に思われるかも知れません。
韓国のミサイルは商業用のGPSを用いていたくらいですから。
ただ、平成28年に、アメリカ政府から、アメリカ軍用のGPS装置を購入することに許可してもらっていますから、心配はなさそうです。
弾頭は500kg、目標物から半径3メートル以内に命中できるほか、厚さ3メートルの鉄筋コンクリートも貫通するというスペックですが、金正恩委員長の隠れる地下の指揮室までは届きません。
また、そもそも、実戦でうまく運用できる保障もありません。