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2015年~2017年バックナンバー

平成29年上半期ベストセラー新書と下半期ヒット予測

 上半期ベストセラーランキング平成29年新書(ノンフィクション)部門ベスト10位は、以下のとおりです。

 

1位「儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇(講談社+α)」(ケント・ギルバート/講談社)
2位「応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱(中公新書)」(呉座勇一/中央公論新社)
3位「それでもこの世は悪くなかった(文春新書)」(佐藤愛子/文藝春秋)
4位「サイコパス(文春新書)」(中野信子/文藝春秋)
5位「言ってはいけない 残酷すぎる真実(新潮新書)」(橘玲/新潮社)
6位「雑弾力(PHP新書)」(百田尚樹/PHP研究所)
7位「テレビじゃ言えない(小学館新書)」(ビートたけし/小学館)
8位「怖いほど運が向いてくる! 四柱推命(青春新書プレイブックス)」(水晶玉子/青春出版)
9位「本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方(SB新書)」(堀江貴文/SBクリエイティブ)
10位「すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論 (光文社新書)」(堀江貴文/光文社)

 私は、5位の「言ってはいけない 残酷すぎる真実(新潮新書)」しか読んでいませんが、時間があったら読んでみたいものです。


 1位の「儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇(講談社+α)」(ケント・ギルバート/講談社)は、儒教は、「公」よりも「私」を優先してかまわないという理屈で、この考え方を国際社会に転じれば、周辺諸国が何と言おうと、自国が良ければそれでよし、となり、著者はこうした特異な価値観が、中国が国際社会から孤立しがちな要因だと指摘し、そして本書によれば、中華思想を取り入れた韓国においても、同様の傾向が見られることになるそうです。

 

 これまではっきりと物が言うのを遠慮していた隣国に対して、真っ当な意見を述べてくれていると共感している人が多いのでしょう。また、時代を遡った歴史観の蓄積はすごいですし、第三者の立場として客観視して論評することが、説得力にも繋がっていますとのことです。

 

 ケント・ギルバート氏は、平成27年4冊、平成28年7冊、今年は上半期だけで既に7冊が発売されていて、三省堂ではケント・コーナーを作って展開しています。

 

 平均的に人気がありますが、やはり『儒教~』が突出して売れているそうです。

 

 2位の「応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱(中公新書)」(呉座勇一/中央公論新社)は、「応仁の乱は、ほとんどの人にとって実態がわからない。ですからその知りたいという知的欲求に応えたことでベストセラーになったそうです。

 

 4位の「サイコパス(文春新書)」(中野信子/文藝春秋)については、構成が極めて巧みでとても読みやすいこと、著者の美貌もプラス要因だそうです。

 サイコパス(他者への思いやりや痛みに対する共感の欠乏が特徴)と聞くと、犯罪者を想起しますが、本書には「勝ち組サイコパス」(犯罪とは繋がらず、身近に潜むサイコパス)も多く登場し、そうしたメンバーには、かのスティーブ・ジョブズ、マザー・テレサ、織田信長までもが含まれる可能性があるとのことです。

 

 読書の秋が近いですから、皆さんも読まれてはいかがですか。

 私も、どれか読んでみたいと思います。

 やはり、売れ筋の本でしょうか。新書で40万部というのはすごいですね。

 

 しかし「ゴーストライター」著ということではないのでしょうね。

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