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粛々と
米軍普天間飛行場の名護市辺野古沖への移設について、菅氏は「長い間、日米間で真摯に議論してきた合意事項だ。移設を断念すれば普天間の固定化にもつながる」と述べ、政府として作業を進める考えを伝えました。
これに対し翁長氏は「辺野古の新基地は絶対に建設できないという確信を持っている」と移設反対を改めて強調しました。
会談を終えた菅氏は「国と県が話し合いを進めていく第一歩になった。基地負担軽減対策や振興策では連携していく必要がある」と記者団に語りました。
菅義偉官房長官は平成27年4月6日午前の記者会見で、米軍普天間飛行場の移設問題をめぐり、これまで繰り返していた「粛々と工事を進めていく」との発言について、今後はやめる考えを示しました。
平成27年4月5日に会談した沖縄県の翁長知事から「上から目線」と批判されたため、表現を改めることにしたそうです。
そういえば、平成27年4月4日に放送された「ウエークアップ・プラス」という番組で、辛坊治郎キャスターが「官房長官は粛々と工事を続ける」と述べているという趣旨の話をしたとき「粛々と工事を続ける」という表現は「上から目線」で「不愉快」だと、お門違いの辛坊治郎キャスターに怒っていました。
菅官房長官にも言ったのですね。
弁護士は、裁判所から和解を勧められたとき、「その和解はのめません」「粛々と進行してください」と良くいますね。
弁護士が、裁判官に、上から目線でしゃべっているわけではありません。
もちろん、自分の依頼者が勝訴の見込み確実ということもありますが、自分の依頼者敗訴の見込みでも、とてもではないが支払いきれない、強制執行でも何でもして欲しい、場合によっては破産も考えるというときも「粛々と」という言葉を用います。
菅氏は会見で「不快な思いを与えたということであれば、使うべきではない」と述べました。
訴訟合戦になれば国は勝つでしょうし、訴訟をしているうちに基地が完成するでしょう。
一方、翁長知事は、全くのだだっ子のようです。もちろん、だだっ子を演じているのでしょうが・・