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2018年バックナンバー

雑記帳

優先席

 私が通勤に利用している阪急は、平成19年10月に、廃止していた車内の優先席を全線で復活させました。
 
 阪急は、平成11年「全席が優先席」と位置づけ、国内で初めて優先席の廃止に踏切りましたが、「優先席があったほうが席をゆずってもらいやすい」と声が寄せられ、復活することになりました。
 
 優先座席は、台湾のMRTや韓国の地下鉄にもあります。
 
 よほど「すかすか」の時以外は、優先座席に座るべきでない乗客が座っているということはないようです。
 
 ドイツやオーストリアの地下鉄や近郊電車にも優先座席はあります。
 
 ただ、遠距離列車はともかく、地下鉄や近郊電車の場合、わざわざ座ろうと考えず、立っている人が多いので、あまり、優先座席はいらないようです。
 
 日本の優先座席は、優先座席を利用する必要がない人が座るのは自由ですが、優先座席を必要とする人が来たら、座席を譲るというシステムです。
 
 ただ、難しいですね。
 
 松葉杖をついている人、妊婦さん、小さい子をだっこしている人なら簡単です。
 
 高齢者が問題です。
 
 席を譲るべく声をかけようかかけるまいか迷います。
 
「私はまだ席を譲ってもらうほど歳をとってはいないと不愉快にさせるかも」と忖度してしまいます。
 
 現実に、「私は次降りますから結構です」と言って、次の駅で降りながら、私が先の駅で降りると、座席を譲ろうとした人を見かけたことがあります。
 
 何のことはない、別の車両に移っただけで、目的地は私と同じだったんですね。
 
 逆に、優先席に座ってしまうと「心理的圧力を感じる」こともあります。
 
 ですから、できるだけ優先席(阪急では深紅)ではなく、普通の席(阪急では緑)に座ることにしています。
 
 私も、60歳を過ぎていますから(日本の定義では65歳からが「高齢者」ですから、私は「中年」という位置づけです)、優先席に座って何の問題があると開直りたいのですが、それだけの度胸はありません。
 
 この前、午後10時過ぎに、仕事で疲れて空いていた阪急神戸線の優先席に座っていたところ、私より高齢とみられる方から、「席をあけてくれませんか」と言われ、「失礼しました。どうぞ」と譲ったのですが、どこか空いている席はないかと、隣の列車にいって空席を探当てたこともありました。
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