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2018年バックナンバー

雑記帳

ドイツの植民地支配

 平成30年1月24日、ダボス会議(世界経済フォーラム)で、ドイツのメルケル首相は欧州が過去にアフリカを植民地支配しつつ多くの過ちを犯したことについて認める発言をしたと、平成30年1月25日、韓国の聯合ニュースが伝えました。記事は、他の記事とは異なり、すぐに抹消されたそうです。

 

「ドイツは、20世紀の初め、ドイツの植民地だった南西アフリカ(現ナミビア)のヘレロ族とナマクア族を集団虐殺したことに対する賠償問題と関連しては全く別の態度を見せている。
 ドイツは1904年、植民地支配に対する反乱を制圧する過程で、ヘレロ族2万4千人〜10万人、ナマクア族1万人を死に追いやった。 
 UNは1985年、ウィテカーレポートを使用し、20世紀初の集団虐殺に規定した。
 しかしドイツ政府はこれに対して冷淡である。
 外国の法廷での訴訟に協力することを拒否している。
 昨年11月に米国大使館は、ドイツ外務省に訴訟関連書類を送ったが、ドイツ外務省側は6日後にこれを戻した。
 ドイツ側は直接賠償を拒否する理由として、1990年に独立したナミビアにかなりの開発援助をしてきた点を挙げている。
 しかしドイツ・ナミビア問題の専門家のヘニング・メルボは「多くのナミビア人は、ドイツ政府に軽蔑的な視線を送っている。ドイツ政府が使ってきた遅延戦術は自分自身のためにならなかった」と批判した。

 

 ドイツとナミビア政府側は2年以上、賠償問題をめぐって外交的な接触を持ってきたが、特別な成果を出せずにいる。
 ドイツの緑の党のアントン・ホープライター院内代表は公営放送ZDFで「ドイツ政府がまだ集団虐殺について謝罪できないという事実が残念である」と述べた。
 『ドイツがアフリカの植民地集団虐殺問題を扱う方法は、第二次世界大戦当時、ナチスによって集団虐殺されたユダヤ人の問題に対処する方法と温度差がある。』

 

 朝鮮日報の記事(2016年01月11日)は抹消されずに残っています。


強者にだけ謝罪するドイツ
 

---引用開始---

 

アドルフ・ヒトラーの著書『わが闘争』が絶版から70年ぶりの今月8日、ドイツで再出版された。この本は1925年に36歳のヒトラーがミュンヘン暴動で投獄された当時、ナチズムの思想的土台を整理した自叙伝だ。ナチ崩壊後に版権を得た独バイエルン州が出版せず、事実上の禁書だった。しかし昨年末に70年の著作権が消滅すると、ドイツ研究所が激しい反対を押し切って「極右人種主義を防ぐにはナチズムの正確な理解が必要」として再出版したのだ。

 

  その間、国内外を問わず、『わが闘争』出版禁止は反省するドイツの良心の象徴のように描写されてきた。反省をしない日本とは違い、ドイツはナチズムなら接触さえできないようにこの本を禁止したという論理だった。ところがこの悪名高い本が出てくると、世界メディアは「ナチズムを批判するための措置」という形で再出版も美化している。出版を禁止しても解除してもドイツはいつも模範的な国と見なされているのだ。

 

  しかし本当にそうだろうか。隠れている歴史を見てみよう。ドイツの醜悪な顔が一つ一つ見えてくる。1904年、ドイツは植民地のナミビアから土地を奪うためにヘレロ族・ナマ族を無惨に殺害した。井戸に毒をまいたという話もある。20世紀初めの人種虐殺だった。ヘレロ族8万人のうち6万5000人、ナマ族2万人の半分の1万人が死亡した。これだけでなくドイツは生存者2000人を強制収容所に入れて人体実験もした。その後、ドイツは遺体を本国で運んで研究用として使用し、2011年に20人の遺骨を本国に返した。

 

  ドイツ人はあまりにも純真であるためヒトラーという狂った人物にだまされ、悪行を犯したようになっている。しかしドイツ人はヒトラーの登場前から悪魔の人体実験をしていた。

 

  ドイツは繰り返されるナミビア政府の謝罪要求にもかかわらず、100年が過ぎた2004年に虐殺の事実を認めた。それも首相ではなく経済開発相が演説して一言述べたのがすべてだ。しかし経済的賠償は拒否し続けている。

 

  日本の否定的なイメージを強化するため、我々は「誠実なドイツ」という虚像を築いて見たいものだけを見ている。もう一つ。それではドイツはなぜユダヤ人だけに頭を下げるか。専門家らの答えはこうだ。「米国内のユダヤ人の影響力が強く、ナミビア人は弱いから」。悲しくもこれが国際社会であり、これが「不都合な真実」だ。日本からきちんと謝罪を受けようとするのなら、我々から強くならなければいけない。

 

---引用終了---

 

 スペイン、ポルトガル、イギリス、フランス、ドイツ、ベルギー、アメリカなど、いずれも植民地支配について謝罪もしませんし、賠償もしていません。

 ドイツは虐殺についても、謝罪はしますが、賠償はしません。

 

 それが、世界標準=グローバルスタンダードです。

 

 日本でも、かつて「ドイツを見習え」という人がいました。

 最近は、論破されるので、あまりいわなくなりました。
 

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