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2018年バックナンバー

雑記帳

お金は寂しがり屋

 「お金は寂しがり屋さん。いっぱいあるところに集まってくる」ということわざがあります。

 

 弁護士をしていてもそういうことが実感されます。

 

 一般的には、お金持ちは、徹底的に争いません。弁護士が代理人となるような紛争でも、双方の紛争を長引かせ、本来の仕事に「さしさわる」ような、愚かなまねはしないで、裁判官の勧告に従い、適当なところで手を打ちます。結局、得をするんですよね。

 

 そもそも、お金持ちほど紛争を起こさないといわれています。
 残念ながら(?)、弁護士のところへは来ないことになります。

 

 他方、お金のない人は、紛争は徹底的に戦い、結局、当事者双方、裁判所、弁護士すべてが疲弊します。結局お金を持っていない人どおしの紛争は「きり」がないということになります。

 

 ですから、お金のない人同士の一般事件は避けたがる弁護士さんが一般です。

 

 弁護士大増員時代なのに事件が増えず、1人の弁護士あたりの事件数は減っていますから、平均すると、事件数が少なくなった、経営が厳しいという弁護士さんが多いようです。

 他方、事件が来すぎて来すぎて、処理能力が追いつかないという、ある意味「うらやましい」弁護士さんもおられます。

 

 やはり「お金は寂しがり屋さん。いっぱいあるところに集まってくる」ということなのでしょうか。

 弁護士の収入は、二極化現象にあるといわれています。

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