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2018年バックナンバー

雑記帳

長期在学研究員制度

 私は、裁判官時代、行政官長期在外研究員制度で2年間ドイツ留学しています。

 

 行政官長期在外研究員制度17期です。

 

 なお、裁判所から行政官長期在外研究員制度を利用した先輩には参議院議長の江田五月氏がいます。「江田五月・英国留学」をご覧下さい。
 

 世代が遡るたび「悲壮」な心がけで留学していたことがわかります。

 江田五月氏のころは、任官した年の夏休みに最高裁判所に呼ばれたそうですが、私のころは、ゴールデンウィークあけでした。任官するときに既に決まっているのですね。

 

 私は、帰国後5年半勤務し、10年の任期満了で退官しました。

 裁判所は「投資の元を取っていない」と考えているかもしれません。私自身は、留学経験も生かし、裁判官経験者の弁護士として、側面から裁判所のお役に立ち、「投資の元はお返しした」と思っています。税金も、裁判官を続けていると仮定した場合より多く納付しています。

 

 また、私にとって、10年間の裁判官経験は有意義で、28年間の弁護士生活で、十分役にたっています。

 

 時代は移り変わりました。裁判所からはないのですが、他官庁から派遣される留学生には、留学時MBAなどの資格を取得し、退官して外資系企業に勤めることを予定しながら、それを隠して、留学する「不届きもの」がいるようです。

 

 従前は、「食逃げ得」でしたが、「国家公務員の留学費用の償還に関する法律」 ができました。とりわけ3条をご覧下さい。
 

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