2018年バックナンバー
雑記帳
マナーの悪い観光客
香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙)は「訪れる土地の人々を恐怖に陥れ、恥ずかしさで同胞をドン引きさせる観光客の国籍は?」として、6か国を選出しています。
最初に上げられたのが中国で、チェックインカウンターでの無理難題、客室乗務員への暴行、観光地での破壊行為、果ては公共の場での放尿などはすでにおなじみだとしています。
中国政府も自国民のマナーの悪さを問題視しているようです。
WeB誌「クオーツ」によれば、中国人観光客が多く訪れるシンガポールの中国大使館では、平成29年の国慶節の大型連休を前に旅のガイドラインを示した27ページの冊子を作成したそうです。
「飛行機では他の客とケンカする前に客室乗務員を呼ぶこと」、「チップはケチらず現金で」、「写真を撮るときは譲り合う」、「列に割り込むときは許可を得る」、「機内からライフベストと毛布は持ち出さない」、「ホテルのタオルやシーツで靴を磨かない」、「バスは無賃乗車しない」など細かな注意が記されているということだそうです。
日本でも、中国人旅行客が宿泊した後、ホテルの備品がなくなるという話はよく聞く話です。
なお、日本でも、ホテル備品の盗難は、昔ありました。
非常用の懐中電灯には、スイッチがなく、引抜くと電気がつきっぱなしになりますが、これは、宿泊客が持ち帰れないようにするためです。
他のものは持帰られても、必要に応じて補充すれば足りますが、非常用の懐中電灯がなくなると、命の危険もあります。
話を戻して、迷惑な外国人旅行客として、次に上げられたのがイギリス人だそうです。
彼らは普段のマナーは良いものの、酒を飲むと別人になるとされています。
酔ってホテルのバルコニーからジャンプしたり、裸で街を駆け回ったりなど目に余る行為も多いそうです。
日本人も、酒が入ると人格が変わる人が多いですが、外国旅行で、そんなことをする度胸はありません。
ドイツ人は、そのルールへのこだわりから嫌われているそうです。
食事や部屋が旅行のパンフレットに書いてあったものと少しでも異なると文句をつけ、行程表に記載された軽食などの些細なものでも、出てこなければ観光そっちのけで約束の履行を主張するとされています。
そういえば、ミュンヘンのアルテ・ピナコテークとノイエ・ピナコテーク(美術館)は、平日は、それぞれ7ユーロなのですが、日・祝日には1ユーロになります。
一時期、日祝日は無料だっという時期があって、その時期にガイドブックを購入した観光客(ドイツ人)が、「ガイドブックには、こう書いている」と延々と苦情を言っていました。
ロシア人もやっかいだそうです。
公の場で汚い言葉を使い、ビュッフェ料理を食べまくり、次の日誰かに取られないようホテルのビーチベッドを自室に持ち去るなどするそうです。
中国人旅行客と似ていますね。
アメリカ人は、金に物を言わせて自分のやり方を通そうとすると疎まれているようです。
そういえば、高級ホテルならともかく、英語ができて当然だとばかり、地方の安宿でも、英語でしゃべりまくりねわからない方がおかしいとばかりの態度を示します。
イスラエル人のバックパッカーも嫌われているそうです。
もっとも、行いの悪いのは常に外国人とは限らず、最悪な観光客はしばしば自国民であるそうです。