2018年バックナンバー
雑記帳
津軽弁をAIで自動文字化
弘前大は、平成30年2月19日、青森県西部の方言で聞き取りが難解なことで知られる津軽弁を人工知能(AI)に音声認識させ、文字化して表示することに成功したと発表しました。
津軽弁ネイティブが津軽弁ネイティブと、津軽弁で話していても、他の人には何をいっているのかわかりません。
東北電力と共にAIで津軽弁を標準語に自動翻訳する研究を進めており、担当者は「AIに標準語の対訳を覚えさせれば、実用化に大きく前進する」と話しています。
弘前大は、東北電力が提供したコールセンターの通話記録250件を、なまりが特に強い青森県鰺ケ沢町の住民に津軽弁で読んでもらい、音声データを採取したそうです。
AIで文字化すると、津軽弁の単語がと誤表示されたり、鼻濁音が認識されなかったりしたましたが、正確な単語をAIにデータ入力して誤りを補正、認識精度を76%から94%に上昇させたとのことです。
なぜ、津軽弁を標準語訳するAI技術が必要なのでしょうか。
病院での医師と患者のやりとりなどで活用できるということですね。
青森で勤務している医師が、津軽弁を理解できるとは限りません。
ちなみに、私は、大阪、高松、和歌山で裁判官をしています。
大阪は母の出身地ですから、和歌山地裁で、証人や本人が、何をいっているのかわからないということはありませんでした。
大阪地裁での大阪弁は、どの出身地の裁判官でも(たとえ東京出身の裁判官でも)理解できるようです。
マスコミで、関西弁がとびかっています。少し、本来の言葉とは違いますが・・
讃岐弁は、基本的に関西弁に似ていますが、関西弁にない単語が結構でてきます。
裁判所書記官も慣れたもので、私が「え?」と言うと、「〇〇」は「△△」のことですと「通訳」してくれていた記憶があります。
和歌山弁は、紀北の言葉は、大阪弁に似ていますが、大阪弁にない単語が結構でてきます。
敬語がなく、年配の人は「ザ」行と「ダ」行がごっちゃになっています。
紀南の人どおしが喋っていると、関西人でも、何を言っているのかわからないということもあります。
私は聞いているとわかりますが、しゃべれません。
大阪生まれ育ちの事務員は、そもそも、わからないそうです。
単語に差異はありませんから、ちょっとした、ルールを理解していれば、わかるようになります。
それにしても「津軽弁」は外国語扱いですね。