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2018年バックナンバー

雑記帳

ドイツ侵攻の賠償金57兆円、ポーランド議会が試算

 平成30年3月22日、ポーランドの下院調査委員会は、ドイツによる第2次大戦中のポーランド侵攻をめぐり、ドイツに請求すべき賠償金は総額5430億ドル(約56兆円)に上るとの試算を明らかにしました。

 

 ポーランド政府は請求を決めていませんが、請求に踏切れば、両国の関係が悪化する可能性があるとのことです。本当とは思えませんが・・

 

 現地報道では、試算は、犠牲者が一般市民ら約1330万人に上るとした1990年当時の調査結果を基礎とし、当時の金額を現在の相場に計算しなおしたとしています。政府内ではこれまでに被害は1兆ドル(105兆円)超との主張も上がっていました。

 

 ドイツは賠償問題について、1953年に共産体制下にあったポーランドが請求を放棄するなどし、すでに解決済みとの立場をとっています。

 

 平成27年3月12日、メルケル首相は、訪日の際に、歴史認識にふれ、「もう70年も経ってるのに」と述べたことを記憶している方もおられると思います。

 

 ポーランドは、通り道でしたからね。
 1330万人の犠牲者とドイツ側だけでしょうか。
 ソ連の加害の方がひどかったイメージがありますが・・

 それなのにロシアには損害賠償を求める様子はないようです。

 

 もっとも、ポーランドは、ドイツから相当広い領土を得ていますし、戦後、ドイツが残した財産を接収しています。

 

 なお、平成27年4月8日、ギリシャ側が、ドイツによる第2次世界大戦中の占領でギリシャが受けた損害として、ドイツに2787億ユーロ(約36兆円)の賠償金支払いを求めたことがありました。

 

 ドイツの経済相は「ばかげている」として取合いませんでした。

 

 ドイツは1960年に1億1500万ドイツマルクの支払いを行い、ギリシャへの義務を果たしたとの立場です。
 1マルク100円として115億円です。

 

 ギリシャは、ポーランドと違って、ドイツから領土も得ていませんし、ドイツが残した財産を接収してもいません。

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