2018年バックナンバー
雑記帳
サマータイム
日本で、サマータイムの実現の構想が出てはつぶれ、出てはつぶれたりしています。
過去に日本でもサマータイムの実施がされたことがありましたが、不評で元に戻ってしまったそうです。
実施国は、欧米諸国など、日本人が「先進国」と考えている国、ほとんどすべてといっていいと思います。
制度は、日照期間の長い夏の間だけ、1時間時計の針を進めるというものです。
いつからいつまで「1時間時計の針を進める」のかは国によって違います。
ただ、どこの国でも「サマータイム」の期間より、「通常時間」の期間より長いこと、つまり、「サマータイム」が原則に近いことになります。
サマータイムの経済効果は、基本的には太陽の動きに合わせた生活をすることです。
つまり、明るくなったら起きて、暗くなったら寝るという生活です。夏の間は1時間早めましょうということですね。
本来なら夜の時間であるべき時間が1時間遅くなり、夜間の照明の節減効果があります。
その他、家に早く帰る分、家族との外出が増えて、外食産業やスーパーの売り上げが伸びるといわれています。
「まだ明るいから仕事をしよう」、「明るいうちは仕事をしよう」では話になりません。
サマータイムは「まだ明るいから仕事をしよう」、「明るいうちは仕事をしよう」というふうにならなければ、合理的な制度だと思っています。
だからこそ、「先進各国」が、サマータイム制度を導入しているのでしょう。
日本を除く「先進各国」には「まだ明るいから仕事をしよう」、「明るいうちは仕事をしよう」という土壌がありません。
平成30年のヨーロッパのサマータイムは、以下のとおりです。
開始・2018年3月25日(日)
終了・2018年10月28日(日)
終了・2018年10月28日(日)
何のことはない、サマータイムは約7か月あり、本来の時間は約5か月しかありません。
5か月を「ウィンタータイム」と呼んだ方が実態に合っているかも知れませんが、慣習は慣習です。
逆に、南半球にあるニュージーランドは、以下のとおりです。
終了・2018年4月1日(日)
開始・2018年9月3日(日)
終了・2018年4月1日(日)
開始・2018年9月3日(日)
やはり、サマータイムは約7か月あります。
オーストラリアも概ね同じです。
終了・2018年4月1日(日)
開始・2018年9月3日(日)
終了・2018年4月1日(日)
開始・2018年9月3日(日)
ややこしいところは、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、南オーストラリア州、タスマニア州、首都特別地域のみがサマータイムを実施し、クィーンズランド州、ノーザンテリトリー、西オーストラリア州は、サマータイムを実施していません。
若いころ「オーストラリアの大きさを体験するたるため」「飛行機代金の節約のため」、ゴールドコーストからシドニーまで昼間行くバスに乗ったことがあります。
ブリスベン・シドニーは1000km です。
ゴールドコーストを午前11時に出発し、シドニーには翌午前1時に到着と時刻表にありましたが、途中から、1時間ずれていて、腕時計は0時30分を指しているのに、ビルなどのデジタル時計は1時30分を指しています。到着したのは「定刻」でしたが、時計の針は午前2時でした。
宿泊先のホテル(あらかじめ午前1時にバスで着くといっていました)で従業員に聞くと、ブリスベンのあるクイーンズランド州はサマータイム不採用、シドニーのあるニューサウスウェールズ州はサマータイム採用ということでした。
ほとんど、南方向から北方向に走りましたが、1時間の「時差」があったのです。西の方が東の方より、時間が進んでいたという「珍現象」でした。
ちなみに、私の場合、待ち合わせていたわけではありませんからよかったものの、待ち合わせをしていたら大変なことでした。
ただ、オーストラリアの広さを実感できた、今となっては「いい」経験でした。