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2018年バックナンバー

雑記帳

読売新聞・スマホの「ウイルス感染」偽警告に、ご注意を

読売新聞・スマホの「ウイルス感染」偽警告に、ご注意を
 

---引用開始---

 

 スマートフォン向けサイトを見ていると、突然「ウイルスに感染しています」という表示が出ることがある。こんなものを信じてセキュリティー対策やシステム改善のアプリをダウンロードしてはいけない。ユーザーをだましてアプリを入れさせ、金をもうけようとする偽警告だ。(ITジャーナリスト・三上洋)

 

 「ウイルスに感染しています。SIMカードやデータが破損する恐れがあります」

 

 こんな表示が時々、画面いっぱいに出てくることがある。左の画像は、セキュリティー大手・トレンドマイクロ社が紹介している例だ。文面には、スマートフォンの機種名も記されている。

 

 これはもちろん偽の脅しだ。スマホの機種名を出して、さも本当にウイルスチェックをしているように見せかけているだけ。スマホのブラウザー表示だけで、ウイルスチェックはできないし、遠隔で診断しているわけでもない。

 

 他にも「今すぐアップデートが必要です」「システムアップデート」「スマホの表示が遅くなっています」などのパターンがある。いずれも画面いっぱいに出る警告表示のスタイルを使っている。中には、ブルブルとスマホが振動するバイブ機能を利用するものまである。

 

 この手口は「フェイクアラート」と呼ばれるものだ。偽の警告表示を出してアプリをダウンロードさせたり、不正サイトへ誘導したりする。「OK」をクリックしてしまうと、次のような、さらにもっともらしい画面が出てくる。

 

 「Google」のロゴが出ているが、Google社とはまったく関係がない勝手な表示だ。「ウイルスが2個検出されました」「あなたが最近アダルトサイトを閲覧したからです」などと脅しをかけて、右の画面にある「ウイルスを今すぐ除去」「早急に修復する」などのボタンを押させようとしているのだ。

 

 これを押して飛ぶサイトは、Googleの公式アプリ配布サイト「Google Play」だ。偽サイトではなく正規のアプリ配布サイトなので、信用してしまう人がいるかもしれない。ダウンロードさせるアプリは、セキュリティーアプリやシステム改善アプリなど。きちんと動作するアプリもあるが、セキュリティー対策と称して、実際には何もしないアプリもある。

 

 なぜ正規のGoogle Playに誘導するために、こんな警告表示を出すのか。

 

 警告の出し手は「広告主」という立場にある。そして、広告主の懐には、アプリを1本導入させるごとに報奨金(アフィリエイト)が入る。これを稼ごうとしているのだ。トレンドマイクロ社は「『Pay Per Install(PPI)』と呼ばれるアフィリエイトプログラムなどの利用により、正規アプリをインストールさせることで金銭的利益を得ようとする手口であるものと考えられます」としている。なお、多くの場合、フェイクアラートを出しているのはアプリの配布元と関係がない会社や個人だ。

 

 全画面表示は疑う。困ったらブラウザーを終了させる

 

 これらのフェイクアラートにだまされないための対策をまとめておこう。

 (1)ブラウザーでの「ウイルス感染」などの警告表示は疑う
全画面表示の「ウイルス感染」「システムが遅い」などの表示は偽り。アプリを導入させる手口なので無視すること
 (2)表示が閉じない場合はアプリ終了
全画面表示やループする画面を担ってしまった場合は、スマホのアプリ一覧画面からブラウザーをスワイプ(上下か左右にに飛ばす)して閉じること
 (3)Androidでは「提供元不明のアプリのインストールを許可する」を無効に

不正アプリ導入を避けるために、Androidでは「設定」→「アプリ」にある「提供元不明のアプリのインストールを許可する」を無効にする


 トレンドマイクロ社の警告も、ご参照下さい。
 

 もう一つ言うと、「広告の脅しに負けるな」と強調しておきたい。ネット広告で「ウイルス感染している」「システムが遅い」などと出たら、これはもう偽りと考えて間違いないのだ。スマホ初心者の中高校生や高齢者にも、ぜひ伝えてほしい。

---引用終了---

 

 まとめサイトに多いですね。

 悪いことを考える人はいます。
 自己防衛が大切です。

 

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