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2018年バックナンバー

雑記帳

自動販売機

 日本が、大多数の他の国と違っていることがあります。
小さなことですが・・
 
 タクシーの後扉が、自動で閉まるというのは日本くらいです。
 
 日本で発売されている外国旅行のガイドブックには、どれを見ても、タクシーは自動で閉まらないから、自分で締めるようにと記載されています。
 
 
 あと、自動販売機です。
 
 先に、お金を入れてから品物を選ぶ方式か、先に品物を選んでからお金を入れるかという問題です。
 
 35年前にドイツに留学したとき、駅の切符を買う自動販売機の、お金を投入するのと、切符を選択する順番が逆だとびっくりしたことを覚えています。
 
 日本で切符を買うときは、駅を探して(通常は路線図に駅名があり、駅ごとに金額が書いてあります)金額を確認し、金額以上の紙幣か硬貨を投入してから、金額のボタンを押します。
 日本で飲み物を買う時は、硬貨を投入してから、ボタンを押して商品を選択します。
 
 ドイツは逆です。
 
 駅を探して(路線図ではなく、アルファベット順に並んだ駅名です)金額を確認し、金額のボタンを押してから、金額以上の紙幣か硬貨を投入します。
 
 金額表示欄は、紙幣か硬貨を投入するごとに金額が減っていき、表示された金額と同額か、それ以上の金額を投入した時点で切符あるいは切符とお釣りが出てきます。
 ドイツで飲み物を買う時は、ボタンを押して商品を選択してから、硬貨を投入します。
 
 ドイツは逆ですというより、日本は、世界標準からみて逆です。
 
 フランスでも、オランダでも、スイスでも、オーストリアでも、どれもドイツと同じです。
 
 ただ、韓国や台湾など、日本の植民地であった国については、日本と同じシステムの自動販売機があります。
 
 関空で、外国人旅行者が、自動販売機で飲み物を買おうとするのをみると、いくら商品のボタンを押しても代金が表示されない、また、商品のボタンが光らないと途方に暮れていることがあります。
 
 日本でも、先に商品を選択する自動販売機がではじめました。
 
 ICOCAが使える自動販売機です。
 先に商品を選択し、ICOCAをタッチして決済終了です。
 
 どちらが合理的かということはいえないと思います。
 慣れの問題でしょう。
 
 ICOCAが使える自動販売機は先に商品選択、ICOCAが使えない自動販売機は、先に紙幣か硬貨を投入というふうに覚えておけば、まず問題はありません。
 
 切符の自動販売機はどこの国でもあります。
 
 ただ、狭義の自販機(タバコや飲み物のベンディングマシン)がどこにでもあるのは日本と韓国や台湾など、日本の植民地であった国くらいというのが実感です。
 
 他の国では、飲み物やスナック菓子のベンディングマシンは、空港か駅くらいにしか見かけません。
 
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