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2018年バックナンバー

雑記帳

「塀のない刑務所」GPS監視案も浮上 脱走事件受け

 松山刑務所大井造船作業場(今治市)の受刑者である平尾龍磨容疑者(27)が逃走を続けています。

 ホテルなどに泊まっていれば、防犯カメラなどで「あしがつく」のでしょうが、空き家を転々としていれば、防犯カメラでは発見できません。

 

 いわゆる「塀がない刑務所」ですね。

 

 「開放的矯正施設」と呼ばれ、大井作業場のほか、北海道、千葉県、広島県の全国に4カ所あります。

 犯罪が重大でない、初犯、刑期が短いなどの条件を満たした受刑者が、入所の対象となります。

 

 大井造船作業場で刑期を終えた全受刑者が再び刑務所に入る「再入率」は、直近のデータで6.9%だそうです。

 全国平均の41.4%を大幅に下回ります。

 当たり前の話で、犯罪が重大でない、初犯、刑期が短いなどの条件を満たしている受刑者しか収容しないわけですから。

 もちろん、担当者の「制約の少ない環境下で受刑者の自立心を育み、再犯を防ぐ効果がある」ということにも一理ないわけではありませんが・・・

 

 大井造船作業場で発生した脱走事件は16件19人で、今回は平成14年以来、16年ぶりのことだったようです。

 逃走事件は、北海道の二見ケ岡農場の9件、千葉の市原刑務所の1件と比べて多のですが、これまで監視強化などの対策は取ってきませんでした。

 

 法務省矯正局の担当者は「鍵や塀などで拘束しないのが開放的施設の特徴で、逃走防止策とのバランスは難しい」と述べているそうです。

 

 法務省は、平成30年4月11日、再発防止策を話し合う検討委員会を立上げました。

 

 初会合ではカメラの増設や刑務官の増員などが話し合われたそうです。
 GPS端末で受刑者を監視する案も示されました。

 

 カメラの増設や刑務官の増員をしたところで、脱走する受刑者はいます。
 GPSを用いた監視しかないでしょうね。

 

 GPSを用いた監視は、既に鹿児島刑務所など全国4カ所で導入し、刑務作業で農場などに出る受刑者に装着しているそうです。

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