2018年バックナンバー
雑記帳
24時間利用可能な関空
日本には航空機の離着陸に時間規制のない「24時間空港」が6つあるそうです。
新千歳、羽田、中部、関西、北九州、那覇の各空港がそれにあたります。
航空機が24時間離発着できるというだけで、利用旅客からすると、24時間オープンの店舗がなかったり、深夜早朝は公共交通機関による交通アクセスがなかったり、ターミナルが閉鎖されていたりして、「24時間利用できる」ということだけにすぎない空港が多数です。
外国には、シンガポール空港など、文字どおりの「24時間空港」が結構な数あります。
ヒースロー空港などは、24時間、地下鉄が動いています。
日本では、ほぼ、実質「24時間空港」は、関空くらいでしょうか。
関空は、公共交通機関の運行は同様に乏しいものの、早朝から深夜まで過ごせる無料、有料の施設が揃っています。
関空を運営する関西エアポートによると、アジア系LCCの早朝深夜発着便が増え、国内外の利用客が空港で過ごすことが多く、施設が増えていったようです。
まず、第1ターミナルは1階から4階まですべて24時間開放していて、空いているスペース、ベンチで仮眠を取ることが可能です。
朝早い飛行機に乗ろうとすると、外国人旅行客が、ソファーを占領して寝ている最中だったりします。
外国の空港なら、パスポートやお金などの盗難が怖いのですが、関空は、あまり盗難などの事例はないようです。
また、第1ターミナルには24時間営業のコンビニや飲食店がありますし、シャワー室もあります。
第2ターミナルも24時間開放していますが、ベンチの数が少なく、24時間営業の店舗やシャワールームもないので第1ターミナルやエアロプラザで仮眠をとる人が多いそうです。
ホテルに準じた環境で休憩を取りたい場合は、エアロプラザ3階に「ファーストキャビン関西空港」という簡易宿泊所があります。
大浴場があるというのも日本ならではですね。
関空は、一時期、航空会社の相次ぐ路線撤退やテナント減少によって、数年前までは閑古鳥が鳴く空港でした。
しかし、アジア人客などによる「インバウンド効果」で昨年は過去最高の旅客数を記録するなど、活気に溢れています。