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2018年バックナンバー

雑記帳

露天商

 日本では昔に比べて少なくなりましたが、韓国・中国を含めアジア諸国には「露天商」は健在です。
 
「露天商」とは、店舗を持たず、祭礼、イベントの際、道路や広場において、屋台を出すなどして、食品や玩具等物品を売る業者のことを指します。
 
「露天商」には、さまざまな形態があります。
 
1 屋台
簡易の屋根と売台を持ってする商売。ラーメン屋と石焼芋屋、関西では「たこ焼き屋」も定番です。
あと、オフィス街の弁当屋など。
屋台街といわれる屋台の飲食店などを指すこともあります。
 
2 物売り
独特の「呼び声」や「鳴り物」を使い町を練り歩きながらする商売。
「さお竹屋」「金魚売り」などですが、「さお竹屋」は、結構悪徳業者がいて、消費者センターに苦情が来ますが、いかんせん店舗がないですから、摘発することは難しいです。
 
3 行商
固定客への訪問販売定客への訪問販売によってする商売。
生産者自身が、豆腐や納豆売りや野菜や魚の物売りをすることもあり、結構、新鮮な物が安く手に入ります。
 
4 的屋(てきや)
1、2,3とダブることもありますが、祭礼や縁日など年中行事の際に、寺社の参道や境内などを主に、人出が見込まれる場所での商売。
 地面に引いた敷物のうえに商品を並べる簡易なもの、見世物小屋など大がかりなものまでいろいろあります。
 
 日本では、その他に、靴磨きや占い師などがあります。
靴磨きは最近見なくなりましたが、占い師は「横丁」をつくるほどで、日本人は占いが好きですね。
 
 日曜マーケットやフリーマーケット(のみの市)で、一般人が、趣味と実益を兼ねた露店を開いていることがあります。
 
 店舗があれば安心というわけではないご時世ですが、やはり、無店舗経営は、食品衛生上問題がある恐れがあったり、何か起きたとき、誰が責任をとってくれるのかが曖昧なため、あまり、食べ物はお勧めしません。
 
 物品も偽物・粗悪品の恐れがありますから、捨ててもいい「安物」以外は、やはりお勧めしません。
 
 ちなみに、ドイツなどでは、都市の中心にMarktplatz(マーケットプレース)があり、そこで、生産者自らが店を開いて新鮮な野菜や食料品を売っている光景がよく見られます。
 
 また、ドイツ語圏では、Weihnachtsmarht (クリスマス市)が、クリスマス前の風物詩ですし、日本人観光客も、クリスマス市目当てでよく行きます。Glueh Wein(グリューワイン)と呼ばれる暖めたワインもおいしいものです。
 
 また、台湾やタイなどの「夜市」は観光名所となっています。
 ちなみに、シンガポールの屋台街は、あまりに、政府の衛生上の締付けがきびしいため、「屋台風」の「食品店」という感じがしますね。
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