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2018年バックナンバー

雑記帳

情報収集衛星レーダー6号機の打上げ成功 北朝鮮や中国の監視強化

 平成30年6月12日、政府の情報収集衛星レーダー6号機を搭載したH2Aロケット39号機が、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられました。
 衛星は予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。

 

 日本の情報衛星は、他の国の偵察衛星と同じです。

 

 ただ、専守防衛の立場から、安全保障だけではなく、大規模災害への対応などの、内閣の重要政策に関する画像情報収集を行うために運用しているということになっています。

 

 情報収集衛星はレーダー衛星と、光学衛星の2種類があります。

 

 レーダー衛星は、電波を使って夜間や曇りでも地上を撮影できる、海上や地上の撮影ができます。
 ただ、レーダーですから、解像度は低くなりますし、撮影は白黒となるようです。

 

 光学衛星は、デジタルカメラのようなセンサーで、日中の晴天時にカラー撮影できる衛星です。
 ただし、夜間や、地上や海上に雲があれば、撮影ができません。

 

 レーダー衛星と光学衛星は、各2基がワンセットで、合計4基がそろうと、地上のどこでも1日1回撮影できる本格運用が可能になります。

 

 日本は、現在、レーダー4基と光学3基の計7基が稼働しています。
 多すぎて悪いということはありません。
 レーダー衛星2基と光学衛星2基が最小限度必要ということで、多ければ多いほど、撮影回数が多くなります。

 

 今回打上げられたレーダー6号機は、設計上の寿命を超えて運用している4号機の後継衛星という位置づけです。
 4号機の2倍の性能があり、識別可能な物体の大きさは運用中の5号機とほぼ同じ50センチ程度とみられています。

 

 といいましても、軍事機密ですから、詳細は明らかではありません。

 

 政府は撮影回数の増加に向け、レーダー、光学4基ずつとデータ中継用の静止衛星2基の計10基体制を目指しています。

 

 事実上の偵察衛星ですから、北朝鮮の核ミサイル施設や、積極的な海洋進出を続ける中国艦船の監視が任務です。

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