2018年バックナンバー
雑記帳
サマータイム
日本で、東京オリンピックが開催されるのに合わせ、サマータイムを導入することを検討するという話が出ています。
どうも、元首相であり、オリンピック組織委員会の会長である森喜朗氏人が、熱心なようです。
安倍首相としても、総裁選を控えているわけですから、むげにもできず、一応、検討するといっておいて、専門家から「無理ですよ」という意見を述べてもらって、あきらめてもらうという方針のようです。
サマータイムは、ヨーロッパ諸国や、オーストラリア・ニュージーランドなどで施行されています。
夏の間(といいますか、サマータイムの期間のほうが、本来の期間より長期間となります)1時間だけ時間を前にずらすという方法がとられます。
朝1時間早く出勤し、夕方1時間早めに帰宅ということになります。
緯度の高い地域では、午前4時台から明るいですから、1時間早めに出勤すれば、同じ労働時間なら、1時間早く帰れるということになります。
日本でも、戦後直後に実施されたことがあったそうですが、2年で廃止になっています。
陸続きのヨーロッパなどは、サマータイムの実施日も同様にしないと、自動車で国境を越えたとたん、時差なしのはずが1時間ずれるということがおきますから、年2回、同一日時に一斉に1時間、時間をずらします。
なお、陸続きであっても、国が違えば時差があるという例があります。
当然のことですね。
スペインとポルトガルは陸続きですが、スペインががポルトガルより1時間進んでいます。
ただ、季節によって、時差があったりなかったりというのは好ましくありません。
私は、ドイツに2年間留学していますが、サマータイムがあるから体内時計が狂って体調をくずしたとかいうことはありませんし、通常の人にとっては、どちらでもいいことです。
年2回、時計を進めたり遅らせたりするだけのことですから。
ただ、現在のように、コンピュータがないと世の中が動かないということになりますと、ちゃんとした準備が必要です。
ヨーロッパの場合は、コンピュータ制御のインフラができる前からサマータイムが導入されていますから、問題がありません。
日本で、急に、サマータイム実施といっても無理でしょう。
東京オリンピックに合わせて「ぶっつけ本番」というわけにもいきませんから、平成31年3月31日(ヨーロッパと合わせる場合)には実施することになるでしょう。
無理でしょうね。誰が考えても。