2018年バックナンバー
雑記帳
投資と出資の違いは?
ある依頼者から「投資」と「出資」の違いはなんですかと聞かれました。
わかっているようで、あまりわかっていませんでした。以下のとおり答えておきました。
「投資」も「出資」も「Investment」やから、同じようなものかも知れない、あとで、調べておとく。いずれにせよ、あなたのしたことは「貸付」やないから、損したから、相手に満額かえせというわけにはいけへんで。
しかし、考えてみると、間違いですね。
「兄」と「弟」の違いを聞かれて、英訳したら「brother」だから、同じ意味とはいえません。年上の兄弟が兄、年下の兄弟が弟です。
ということで、「投資」「出資」「違い」と、インターネットで検索してみると、国会答弁がヒットし「法令用語辞典等々によりますと、出資と申しますのは『事業を営むための資本として金銭その他の財産』等を『法人等に出捐すること』とされております。これに対しまして、投資と申しますのは、通常は『利益を得る目的で事業に資本を投下すること』こういうのが一般的な使い分けのようでございます」という国会答弁がヒットしました。
つづけて「国鉄とか三公社あるいは公団におきましては投資という言葉が大体使われておりまして、それに対しまして、事業団等におきましては、その法律で出資という言葉が大体使われておるようでございます。しかし、事業団法のような場合には大体出資、それから公団、公社法におきましては投資というふうな言葉に一般的になっておるようでございます」となっています。
余計わかりにくくなりました。
いずれも「事業に資本を出捐・投下すること」は間違いないようです。
すると資本を出捐・投下する主体で「投資」「出資」を区別するのでしょうか。
何か、語感としては、資本を出捐・投下する「相手方」や「態様」で区別するような気もします。
どなたか、明確な定義をご存じの方はお教え下さい。