2018年バックナンバー
雑記帳
「窃」という字
たまたま、懐メロ番組を見ました。
石原裕次郎の赤いハンカチという曲が流れていました。
歌詞のテロップも出ています。
「あの娘が窃っと 瞼を拭いた 赤いハンカチよ」というテロップが出て、「あのこがそっと まぶたをふいた」と石原裕次郎が歌っています。
「窃っと」は「そっと」と読むんですね。
私は、いままで「窃」の意味を考えたことはありませんでした。
「窃」の字は「窃盗」「窃取」の2とおりしか見た記憶がありません。
[常用漢字]で、[音]セツ・[訓]ぬすむ ひそかに と記載されています。
意味は、以下のとおりです。
1 他人の物をこっそりぬすみ取る。「窃取・窃盗/剽窃」
2 ひそかに。人知れず。「窃笑」
「ひそかに」「盗む」から「窃盗」なんですね。
強盗は「暴行を加えたり脅迫したりして奪い取る」ということになります。
ちなみに、本来は「ひそかに」のはずですが、「ひったくり」は通常「窃盗罪」です。
強盗ではありません。
「ひそかに」「ひったくりをする」というイメージはわきませんが・・・
ただ、被害者が反抗してきて、それを抑圧する程度の暴行・脅迫があれば強盗となりえます。例えば、ひったくり時にうまくバッグが盗れず、もみ合いになって被害者を突き飛ばして奪った場合などです。