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2018年バックナンバー

雑記帳

ベルリンの地下鉄

 地下鉄の工事などの期間、列車が特定の駅に停止せず、そのまま通過してしまうことがあります。

 

 日本ではあまりみませんが、パリなどは、毎年8月のバカンスの季節(パリ市民が「脱出」します。ホテルも安くなります)に、どこかの駅で改修工事をしているため、回り道をしたり、一定区間でバス振替輸送をしています。

 

 半永久的と思われたくらい長期間、電車が特定の駅に停止せず、そのまま通過してしまった都市がありました。

 

 東西ドイツに別れていたころのベルリンです。

 

 WEST BERLINは淡い黄色、EAST BERLINは黄色で描かれています。境目がベルリンの壁です。

 

 「一時停止」のマークのある駅は、東ベルリン内にあるため、列車が「止まれず」「通過するしかない」駅です。地下鉄6番線(U6)、地下鉄8番線(U8)にあります。

 

 ただ、東ベルリンの「Friedrichstrasse」(フリートリッヒ駅) だけは、地下鉄が停車し、Sバーン(都市近郊電車)も停止しました。相互に乗り換えできるだけでなく、東ベルリン行きの通路を進むと、ここでパスポートコントロールが行われ、東ベルリンに入国できました。

 

 パスポートコントロールで、西ドイツの25マルクと東ドイツの25マルクを強制的に両替させられます。実質的なレートは、1西ドイツマルク=8東ドイツマルクくらいです。

 

 東ベルリンを歩いていると、西ドイツのマルクを東ドイツのマルクに交換してほしいと、頼みに来る人何人かに合いました。
 25マルクでも使い切れないほど、買うものもないのに・・・

 

 今は、完全に、自由に乗り換えられるようになっています。
 隔世の感がありますね。

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