2019年バックナンバー
雑記帳
韓国のカキの輸入制限
政府は、令和元年6月1日から韓国から輸入するヒラメのモニタリング検査を強化することになりました。
特定の国の水産物輸入の検査を強化するのは異例です。
検査を強化する輸入水産物は韓国産ヒラメのほか、生食用冷蔵むき身のアカガイ、タイラギガイ、トリガイ、ウニなどです。
韓国産ヒラメについては、全輸入量に対するモニタリング検査を現在の20%から40%に引上げます。
嘔吐や下痢をもたらすクドアという寄生虫を原因とする、韓国産ヒラメによる日本国内での食中毒が平成27年に8件(患者数62人)、平成28年に10件(同113人)、29年5件(同47人)、平成30年に7件(同82人)発生していました。
アカガイ、タイラギガイ、トリガイ、ウニについては、腹痛や発熱をもたらす病原微生物、腸炎ビブリオの検査を現行の10%から20%に引上げます。
韓国産に限りません。
平成30年に輸入ウニを原因とした腸炎ビブリオによる食中毒が発生しており、同種の食品についても対象にします。
政府は検査を強化する理由について、食中毒が増える夏場を前にした「安全性の確保」を挙げています。
いずれの水産物についても、残留農薬や加工、流通などで食品衛生法違反の可能性が高いと認められた場合には、全量検査も視野に入れています。
今後の検査結果を踏まえ、検査率のさらなる引上げも検討します。
厚労省は、韓国産ヒラメなどの検査を全国の検疫所で強化するため、今年度の輸入食品等のモニタリング計画を改正しました。
韓国産のヒラメや、生食用の魚介類を食べる度胸のある人がいるのですね。
なお、韓国産のカキですが、平成24年にアメリカのFDA(Food and Drug Administration)が、韓国産カキの販売停止を勧告しています。台湾の保健当局も韓国産カキの検査を強化しています。
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米FDA、韓国産カキの販売停止を勧告 ノロウイルス感染の恐れ
米食品医薬品局(Food and Drug Administration、FDA)は14日、カキなどの韓国産貝類について、ノロウイルスに汚染されている恐れがあるため食品業者やレストランに販売や提供をしないよう勧告した。カキのほかアサリ、ムール貝、ホタテ貝も含まれ、生鮮品だけでなく冷凍、缶詰も対象となる。
ノロウイルスの感染源は感染者のふん便などで、主な症状には吐き気や嘔吐、胃けいれんなどがある。脱水症状で医療機関での治療が必要になる場合もある。
FDAによると、韓国貝類衛生プログラム(Korean Shellfish Sanitation Program、KSSP)を評価したところ、米国の貝類衛生プログラムの基準を満たしていないことが判明したという。
FDAは、KSSPについて不十分な衛生管理や陸上の汚染源管理の不徹底、貝類養殖水域でノロウイルスが検出されたことなど「著しい欠陥」があったとした。米国では2011年に韓国産カキによるノロウイルス感染例が報告されているが、今年の感染報告はまだない。
一方、台湾の保健当局も15日、韓国産カキの検査を強化したと発表した。台湾ではここ数週間で韓国産カキによる食中毒が少なくとも62件、報告されている。米国市場で韓国から輸入した貝類が占める割合は小さいが、台湾では輸入カキの3分の1が韓国産だ。
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