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2019年バックナンバー

雑記帳

集団自殺

 レミングという動物がいます。
 
 群れをなして、崖から海に集団で飛び込んでいく映像は、大抵、皆さん見かけていると思います。
 
 急激に増減することが知られていて、個体数が大増加すると、集団移住を始めると考えられています。
 
 実際には、集団移住を行っている際、水に飛び込んだとしても、レミングは泳ぎがうまいため、死ぬとは限りません。
 「どんくさい」レミングが、海に落ちて溺死ぬことはあるでしょうが、これは、自殺ではなくて事故です。
 
 イルカも「自殺か」と報道されますが、これも、事故という説が一般的です
 
 自殺できるのは、「ヒト」だけのようです。
 
 童話に「ハーメルンの笛吹き男」というのがあります。
 
 ハーメルンは、ドイツのニーダーザクセン州にある都市です。
 
 ハーメルンにはネズミが大量発生しました。
 旅の男が、ネズミを駆除してみせるといい、市から、ネズミの駆除を請けおうとともに、成功補修の約束をしました。
 旅の男が、路上で笛を吹始め、ものすごい数のネズミが集め、近くのヴェーザー川までネズミの大群を連れて歩き、さらに笛を吹くと、すべてのネズミたちが川の中へ入っていき全部で愧死したということです。
 
 市長が、約束した成功報酬の支払いを無視すると、旅の男は、復讐するといって去ります。
 男が現れ、路上で笛を吹始めると、夢遊病のようになった130人もの子供が、男のあとをついていってしまい、どこかへ消えうせてしまった。
 
 というお話です。
 結構、童話は残酷です。
 
 余談ですが、全斗煥氏が大統領に当選したとき、当時在韓米軍司令官だったジョン・ウィッカム氏が、「韓国民はレミング(強い人に付いていくだけの存在)みたいだ。民主主義は向いていないのではないか」と言ったそうです。
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