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2019年バックナンバー

雑記帳

長生きのリスク

 一般に、人は長生きしたいものです。
 
 病気・事故などは「リスク」です。 
 
 ただ、逆にいうと「長生き」も「リスク」となります。
 
 60歳で定年を迎え、65歳で嘱託を終えたとします。
 住宅ローンは退職金で完済しました。
 ある程度の貯金はあります。
 65歳から年金は出ます。
 
 ただ、老後の生活において「経済的に自立し子どもに負担をかけたくない」と考えるなら、長生きのリスクに備えておくことは大切な老後準備になります。
 
 通常の場合、公的年金以外の収入だけでは生活するのに足りません。
 
 どうしても、老後資金として準備した資金を取崩していかざるをえません。
 
 長生きしすぎて、老後資金として準備した資金が底をつき、自宅を売却したり、リバースモルゲージでお金を借りたりしなければならないことが生じえます。
 
 人は、自分や配偶者の寿命はわかりません。
 
 平均寿命よりずっと早く死んでしまうかも知れません。
 ただ、この場合は、老後資金として準備した資金が底をついてしまうということはありません。
 
 逆に、平均寿命よりずっと長生きするかも知れません。
 この場合は、老後資金として準備した資金が底をついてしまう可能性があることになります。
 
 長生きしそうだなと思った時点で、生活レベルを少し下げるという方法があります。
 
 金のかかる趣味ではなく、金のかからない健康的な趣味を探しましょう。
 
 なお「老後資金として準備した資金が底をつくことがないように、資産を運用しましょう」というのが証券会社などのキャッチフレーズです。
 
 しかし、「資産を運用した結果」「資産が増える」とは限りません。
 逆に減る場合はいくらでもあるのです。
 
 また、証券会社などが購入を勧める商品は、証券会社などの手数料が「べらぼう」に多いということが原則といっていいでしょう。
 
 現在のインフレデフレどっちつかずという経済状況下では、普通預金にしておくだけで、物価が下がってくれますから、資産価値は、維持ないし上があがってきます。
 
 基本的に、デフレ下にある以上、リスクはとらないことをおすすめします。
 
 もちろん、インフレ基調になれば話は別ですが、その時はその時に対処すれば間に合います。
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