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2019年バックナンバー

雑記帳

白浜と勝浦

 関東の人なら、白浜、勝浦といえば千葉県の房総半島の「白浜」(しらはままち)、「勝浦」(かつうらし)を思い浮かべることでしょう。
 
 関西の人なら、普通、白浜、勝浦といえば和歌山県の紀伊半島の「白浜」(しらはまちょう)、「那智勝浦」(なちかつうらちょう)を思い浮かべます。
 
 偶然でしょうか。
 
 八代将軍吉宗が江戸に入城した後、当時の関東の漁港整備が遅れていることを知って、紀州和歌山の漁民を千葉に入植させ、その漁民たちが故郷の地名をつけたことが由来となっているとの話があります。
 
 また、銚子や野田は醤油で有名ですが、もともとは、しょうゆ発祥の地である和歌山県湯浅町の醤油の職人が千葉に移住して生産を開始したことからはじまるとの話もあります。
 
 偶然にしてはできすぎのように思います。
 もちろん真偽はわかりません。
 
 26回国民体育大会に、和歌山県が「くろしお国体」と愛称をつけましたが、28回国民体育大会開催予定地である千葉県から「くろしお国体」という愛称は、自分の県が使うから譲ってほしいとの依頼があったそうです。
 
 もちろん早い者勝ちですから、和歌山県が「くろしお国体」と愛称をつけ、千葉県は「若潮国体」と愛称をつけざるを得なかったそうです。
 黒潮といえば、あと、高知県が浮かびますが、57回国民体育大会は「よさこい国体」という愛称でした。
 
 もっとも、東京一極集中と関西の地盤沈下により、白浜、勝浦といえば千葉と思う人が多数になっているかも知れません。
 
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