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2019年バックナンバー

雑記帳

韓国の教科書

 韓国の人たちが、日本を「必要以上に」「目の敵」にしていますね。「目の敵」にするのは中国だろうと考えるのが「まとも」と思うのですが、そうではないようです。

 

 インターネット検索をしてみると「韓国国定歴史教科書」というサイトがあります。
 

 もし、韓国の教科書が、このような内容なら、日本を「必要以上に」「目の敵」にするでしょうね。

 

 自分の国を美化するのはまだしも、中国よりも日本を悪くいうのはどうかと思います。

 

 1910年の日韓併合まで韓国が有史以来あたかも「独立国」であったかのように記述されているように読めます。もちろん、朝鮮半島は、中国が直接支配していた時期がありますし、その他は、ほぼ、すべての時代、中国王朝の属国でした。

 

  「教科書」に「元寇」の記載はあります。

 

 ただ、当時の高麗が、元と「対等な主権国家」としての地位にあったとすれば、高麗は、日本に対するとんでもない「侵略者」ということになってしまいます。
  遊牧民族の元に、対馬海峡をわたって軍団をおくるだけの航海術があったということはないでしょう。高麗は元の「属国」であり「やむを得なかった」という話にしないと、「被害者」という顔はできません。

 

 「高麗は蒙古との講和以後自主性を著しく損なうに至った。講和後、高麗が最初にうけた試練は日本征伐に動員されことであった。高麗は、国号を元と変えた蒙古の強要によって日本征伐のための軍隊をはじめ多くの人的・物的資源を徴発された」と被害者を装っています。

 

 しかし、現実は違うようです。李氏朝鮮時代の歴史書に、高麗は元に対し、日本侵略をけしかけたと明記されています。

 

 高麗の皇太子である「諶」(タン)は、文永の役の2年前である1272年、フビライに対して以下のように進言しています。

 

 世子諶云「惟だ彼の日本のみ、未だ聖化を蒙らず、故に詔使を発し、継いで軍容を耀かし、戦艦・兵站は方に須むる所在り。儻し此の事を以って臣に委ぬれば、勉めて心力を尽し、小しく王師を助くるに庶幾からん」(『高麗史日本伝』 武田幸男・編訳 岩波書店)。
 「高麗史」は朝鮮の高麗王朝のことを記した紀伝体の官史で、編纂は李氏朝鮮の鄭麟趾らによって行なわれ、文宗元年(1451年)に完成しています。
 

 また、高麗の忠烈王は、弘安の役の6年前である1275年、フビライに対して次の日本侵略を進言しています。

 「日本は一島夷のみ、険を恃みて庭せず、敢えて王師に抗す。臣自ら念うに、以って徳に報ゆるなし。願わくは、更に造船・積穀し、声罪・致討して、蔑てて済わざらんことを」
 (『高麗史日本伝』 武田幸男・編訳 岩波書店)

 

 

 日本が、日清戦争に勝利し、李氏朝鮮は、清からの独立を果たし「大韓帝国」となります。

 

 「教科書」には、「俄館播遷1年目である1897年に高宗は内外の世論に助けられてロシア公使館から慶運宮に還宮し、国号を大韓帝国、元号を光武と変えた後、王を皇帝と称し自主国家であることを内外に宣布した」「大韓帝国は、内には外勢の干渉を防ぎ自主独立の近代国家を建設する国民的な自覚と、外には朝鮮からロシアの独占勢力を牽制しようとする国際的な世論の支援を受けて成立した」と記載されています。

 

 「内外の世論」「国際的な世論」とはよくいったものです。

 

 日清戦争の下関条約の記載すら見あたりません。

 

 下関条約を読めば、韓国・北朝鮮が、日清戦争当時、どのような国であったかわかります。

 

「第一条 淸國ハ朝鮮國ノ完全無缺ナル獨立自主ノ國タルコトヲ確認ス因テ右獨立自主ヲ損害スヘキ朝鮮國ヨリ淸國ニ對スル貢獻典禮等ハ將來全ク之ヲ廢止スヘシ」(日本語)


 「第一款 中國認明朝鮮國確為完全無缺之獨立自主。故凡有虧損其獨立自主體制,即如該國向中國 所修貢獻典禮等,嗣後全行廢」(中国語)

 

 「Article 1: China recognizes definitively the full and complete independence and autonomy of Korea, and, in consequence, the payment of tribute and the performance of ceremonies and formalities by Korea to China, that are in derogation of such independence and autonomy, shall wholly cease for the future. 」(英語)

 

 韓国の人に、漢字は読めないでしょう。日本人なら、平均より少し上の人は旧漢字は読めます。私の世代の法律家は読めます。旧漢字の法律がありましたから、条文を読むため必要でした。

 

 おそらく、韓国の人も、日本に負けず劣らず、英語が苦手なのでしょう。

 

 李氏朝鮮が、中国の属国であったことは「Treaty of Shimonoseki」「Shimonoseki Treaty」を検索すれば簡単に出てきますし、簡単な英語です。

 

 日韓併合をした日本を「恨む」のなら、もっと長期間、属国、植民地扱いをした中国を「恨らん」でほしいというところですね。

 

 また、中国が参戦していなければ(建前は「義勇軍」)、韓国と北朝鮮が、分裂国家となることもなかったことは確実ですから、その意味でも、日本より中国を「恨らん」でほしいということになります。

 

 どこかが「おかしい」ですね。
 日本人の勤勉性、協調性、嘘をつかないなど民度の高さを認めたくないのでしょうか。

 

 英語が読めれば、インターネットで、いくらでも客観的な情報(例えば「下関条約」)は入手できます。

 

 各国の教科書で、自国に有利なように教えることは可能ですが、北朝鮮のように、情報統制でもしないと「真実」は最終的にはわかります。


 日本には「嫌中本」や「嫌韓本」が売れるといわれています。
 韓国には「嫌日本本」は必要ありません。教科書が「嫌日本本」ですね。

 

 ちなみに、「慰安婦合意」を実質反故にし、朝鮮半島出身の労働者の裁判で、日韓基本協定を無視し、自衛隊の偵察機にロックオンをしておいて、ロックオンしないと言張るなど、北朝鮮も韓国も、国が別れていても、やはり同じ民族ということがいえそうです。

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