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2019年バックナンバー

雑記帳

WHO総会、世界24カ国が台湾支持の発言

 スイス・ジュネーブで開催中の世界保健機関(WHO)総会4日目となる令和元年5月23日までに、世界保健機関(WHO)総会は、中華民国(台湾)と外交関係を結ぶ17カ国のうちバチカンを除いた16カ国、および近い理念を持つ日本や米国など8カ国の計24カ国が会議の席や自国のテレビ放送などで台湾のWHO参加を直接的または間接的に支持する発言を行ないました。
 
 台湾の外交部(外務省)は令和元年5月23日、各国に感謝の意を表明しました。 
 
 台湾は平成21年から8年連続でWHO総会にオブザーバー参加していましたが、中国の圧力により平成29年以来招かれていません。 
 
 会議3日目となる令和元年5月22日には、ニュージーランド保健省の代表、アシュリー・ブルームフィールド氏が、人々の健康を世界的に促進するに当たり「われわれの考慮に政治や政治的な要素が影響する隙はない」と述べて台湾への支持を間接的に示しました。
 
 また、台湾が国交を結ぶエスワティニやセントクリストファー・ネービス、ツバルの代表もそれぞれ台湾の優れた国民健康保険制度や医療などを引き合いに出し、台湾のWHO総会参加を支持しました。
 
 本会議や一般委員会などで台湾を支持した23カ国は米国、英国、日本、カナダ、オーストラリア、フランス、ドイツ、ニュージーランド、パラグアイ、グアテマラ、ホンジュラス、パラオ、キリバス、エスワティニ、セントクリストファー・ネービス、セントルシア、セントビンセント・グレナディーン、ナウル、ベリーズ、ハイチ、ツバル、マーシャル諸島、ソロモン諸島という国々です。
 
 日本の他、米国、英国、カナダ、フランス、ドイツとG7の先進国すべてが賛同したのかとも思いましたが、イタリアが裏切っていますね。
 
 ただ、イタリアやカナダがG7のメンバーの資格があるかどうかは疑問です。
 
 昭和50年、フランスのジスカールデスタン大統領が、先進5ヵ国である、アメリカ、日本、ドイツ、イギリス、フランスの政府の長が、国際的な経済、政治的課題について討議する会議の提唱をしました。
 それを不服としたイタリアが、昭和50年の年の第1回会議に乗込み、欧州偏重を防ぐため翌年第2回にカナダを招聘したためG7になったという経緯があります。
 イタリアは、ミラノ、トリノなど北部をみれば先進国ですが、南部は、とうてい先進国とはいえません。
 
 最新(平成30年)の国別GDPでは、アメリカ、中国、日本、ドイツ、イギリス、フランスの順で、民主主義国ではなく、共産党一党支配の独裁国である中国を除けば順当ですが、イタリアをカナダは8位圏外になってしまいます。
 
 ちなみに、中国の王毅外相は、令和元年5月22日「アメリカは、国家の力でファーウェイのような中国の民営企業を理由なく圧迫していて、経済的ないじめ行為だ」「アメリカの自己中心的なやり方は、国際社会の合意や支持を得られない」と主張しました。
 片方で、台湾に対し、陰湿な「いじめ」をしているのは他ならぬ中国です。 
 
 中国は矛盾を「矛盾」と考えないのでしょうか。
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