本文へ移動

外国事情 バックナンバー1/2

シャンパン

 「シャンパン」と聞いて何を連想されますか。

 栓を開ける時に「ポン」とコルクが飛ぶ「炭酸入りワイン」でしょうか、あるいは「ドンペリ」に代表される「ぼったくりワイン」でしょうか。

 「シャンパン」(Champagne)は、炭酸ガス入りのワインの一種です。
 厳密に「シャンパン」といえば、フランスのシャンパーニュ地方というところで、AOCの規定に従った(フランスの「ワイン法」により、最上位のカテゴリーにランクされ、原産地呼称統制のある)炭酸ガス入りワインです。

 厳密な意味では「ドンペリ」「モエシャン」などのみが「シャンパン」と呼ばれることになります。

 ただ、日本では、一般的に「炭酸入りワイン」すべてが「シャンパン」(英語読みで「シャンペン」)と呼ばれています。
 「炭酸入りワイン」という言葉より、「スパークリング・ワイン」(Sparkling wine)という「英語」で表現されるのが一般的かも知れません。
 ミネラルウォーターは、レストランでは「Sparkling water」(炭酸ガス入り。perrierなど)か「Still water」(炭酸ガスなし。evianなど)か、どちらか聞かれますが、ワインといえば、何も言わなければ、炭酸ガスなしです。

 フランスは、うるさいですよ。
 普通の「炭酸入りワイン」「スパークリング・ワイン」を「シャンパン」と呼んで売ろうとしようものなら、「しっかり」抗議がきます。

 お祝い事や、記念日には「スパークリング・ワイン」を飲みますね。

 ドイツでは「ゼクト」(Sekt)と呼ばれます。さすがに、お隣の国同士ですから、「シャンパン」(Champagne)とは呼びません。
 やはり、お祝い事や、記念日に飲みます。

 シャンパーニュ地方以外でつくられた、フランスの「スパークリング・ワイン」は、クレマン (Cremant。高級ワイン)や ムスー(mousseux。一般名称。高級ワインからテーブルワインまで)と呼ばれるそうです。また、スペインではカバ(Cava。高級ワイン) 、イタリア語ではスプマンテ(Spumante)と呼ばれているそうです。

TOPへ戻る