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モーツァルトの交響曲
発見された楽譜は2点で、一点はニ長調のミサ曲で約15小節、もう一つは楽譜の草稿だそうです
いずれも殴り書きのような筆致で、1787年にウィーン時代のものらしいです。
モーツァルトの生誕地、オーストリア・ザルツブルクにあるモーツァルテウム財団の専門家が鑑定し、自筆の楽譜と結論付けたため発表となりました。
交響曲40番は「ト短調」と呼ばれ、モーツァルトの交響曲中、2曲しかない短調作品の1つであるとともに、全楽曲の中でも、最も有名なものの1つです。
また 交響曲41番は、モーツァルトが作曲した交響曲で「ジュピター」のニックネームを持っていますし、また、モーツァルトが作った最後の交響曲であることで知られています。
普通は、最晩年の曲が、交響曲40、41番、最後の交響曲が41番であれば、41番までで交響曲は終わりですね。
ただ、そうでもなさそうです。
モーツァルト交響曲全集というのがあります。
交響曲 1番 変ホ長調 K.16
交響曲 4番 ニ長調 K.19
交響曲 ヘ長調 K.19a(K.Anh.223)
交響曲 5番 変ロ長調 K.22
交響曲 6番 ヘ長調 K.43
交響曲 ト長調 K.45a(K.Anh.221)
交響曲 7番 ニ長調 K.45
交響曲 8番 ニ長調 K.48
交響曲 9番 ハ長調 K.73
交響曲 10番 ト長調 K.74
交響曲 11番 ニ長調 K.84(73q)
交響曲 12番 ト長調 K.110(75b)
交響曲 13番 ヘ長調 K.112
交響曲 14番 イ長調 K.114
交響曲 15番 ト長調 K.124
交響曲 16番 ハ長調 K.128
交響曲 17番 ト長調 K.129
交響曲 18番 ヘ長調 K.130
交響曲 19番 変ホ長調 K.132
交響曲 20番 ニ長調 K.133
交響曲 21番 イ長調 K.134
交響曲 22番 ハ長調 K.162
交響曲 23番 ニ長調 K.181(162b)
交響曲 24番 変ロ長調 K.182(173dA)
交響曲 25番 ト短調 K.183(173dB)
交響曲 26番 変ホ長調 K.184(161a)
交響曲 27番 ト長調 K.199(161b)
交響曲 28番 ハ長調 K.200(189k)
交響曲 29番 イ長調 K.201(186a)
交響曲 30番 ニ長調 K.202(186b)
交響曲 31番 ニ長調 K.297(300a)《パリ》
交響曲 32番 ト長調 K.318
交響曲 33番 変ロ長調 K.319
交響曲 34番 ハ長調 K.338
交響曲 35番 ニ長調 K.385《ハフナー》
交響曲 36番 ハ長調 K.425《リンツ》
交響曲 38番 ニ長調 K.504《プラハ》
交響曲 39番 変ホ長調 K.543
交響曲 40番 ト短調 K.550
交響曲 41番 ハ長調 K.551《ジュピター》
交響曲 変ロ長調(55番) K.45b(K.Anh.214)
交響曲 ヘ長調(42番) K.75
交響曲 ヘ長調(43番) K.76(42a)
交響曲 ニ長調(44番) K.81
交響曲 ニ長調(45番) K.95(73n)
交響曲 ハ長調(46番) K.96(111b)
交響曲 ニ長調(47番) K.97(73m)
交響曲 イ短調 K.16a《オーデンセ》
交響曲 変ロ長調(54番) K.Anh.216/K.A.
交響曲 37番 ト長調 K.444(425a/K.A.A.53)
なんと、42番から47番、54番、55番が収録されています。
これらの、42番から47番、54番、55番については、モーツァルトの死語、研究者によって、モーツァルトの直筆であるということが立証されたために、後年付けられた番号ですので(ちなみに、Kはケッヘルです)、作曲時期が前後しています。
このうち、
交響曲 ヘ長調(42番) K.75
交響曲 ヘ長調(43番) K.76
交響曲 ニ長調(44番) K.81
交響曲 ニ長調(45番) K.95
交響曲 ハ長調(46番) K.96
交響曲 ニ長調(47番) K.97
などは100番未満で、交響曲12番より前の作品ということになります。
新たに発見された楽譜2点が、真作であれば「K.○-a」「K.○-b」のように、法律のような枝番がつくのでしょうね。
ドイツ語の枝番は「○の2」「○の3」ではなく「○-a」「○-b」となります。
なお、42番などは聞かれた方も多いかも知れません。
「41番より大きいのはおかしい」というのは、中途半端な「通」の方ですね。