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2012年バックナンバー

公共工事

平成24年12月2日、中央自動車道の笹子トンネルで、高速道路のトンネルの天井が崩落した事故が起きました。
 9人の死者がでたとのこと、心より哀悼の意を表します。

 笹子トンネルは完成から30年以上が経過しており、老朽化が影響している可能性もあります。
 天井をつっていた鋼鉄製の金具の腐食が原因につながったとの見方もあります。
 また、東日本大震災の影響でひずみが発生した可能性の指摘もあります。
 もっとも、事故の原因は、しばらくすれば、究明されるでしょう。

 国土交通省は、高速道路3社が管理し、全国の「同種」トンネル20本余の緊急点検を指示しました。
 「ジェットファン」という換気用の送風機のトンネルをよく見ますが、そうではないトンネルですね。
 ただ、笹子トンネルの喚起方式が旧式というわけでもなさそうです。
 両方の喚起方法のトンネルが造り続けられているそうです。


 高度成長期にできた全国のインフラの保守管理の重要性が改めて浮彫りになりました。

 北海道や北陸の新幹線などに使うお金があれば、東海道・山陽新幹線などの補修に充てた方がずっと有用です。
北海道や北陸の新幹線など、利用客は知れていますから建設は無駄です。
 他方、東海道・山陽新幹線の老朽化で事故が起きたら、人的損害は甚大なものになるでしょう。
 同じ公共投資をするなら、有益に使いたいですね。
 もっとも、一票の格差が示すとおり、また、地方の方が高齢者が多く、投票率が高いということから、都市部より地方の方が優遇されてしまうというのは残念なことです。

 また、新規に高速道路を建設するくらいなら、高度経済成長期に建設された高速道路の補修をする方が有益です。
 私の出身の和歌山県では、高速道路が和歌山市から田辺市まで完成しています。
 白浜町まで延伸するのは、観光客の多さからして採算はあうでしょうから有益なのですが、白浜町からすさみ町まで高速道路を建設することは無意味なように思います。
 そんな金があるのなら、名神高速や阪神高速の補修に使うほうが有益です。阪和高速道路は比較的新しいです。
 ただ、和歌山の1区、2区選出の代議士が不安定なのに比べて、3区選出の代議士は安定しています。


 高度成長期に建設された、道路、トンネル、橋梁の補修、東海道・山陽新幹線などの補修をおろそかにすると、大地震がきたときはもちろん、そうでなくても悲惨な事故が起きるでしょう。
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