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2012年バックナンバー

朝鮮半島のミサイル

 北朝鮮は、平成24年12月1日、平成24年12月10日から22日の間に、衛星を打上げるためのロケットを発射すると発表しました。
 発射方向を「南方」としていて、沖縄など日本領土上空を通過する可能性があるといいますか、ロケット本体や破片が沖縄などに落下する危険もあります。

 衛星を打上げるためのロケットと、長距離弾道ミサイルとの違いは、衛星をつんでいるか、爆弾をつんでいるかの違いにすぎす、どの国も、北朝鮮が打上げるのは「衛星打上げのためのロケット」と思っておらず、長距離弾道ミサイルの発射とみています。

 北朝鮮が、ミサイル発射準備を進めていることは、平成24年11月に米偵察衛星の情報解析などで判明していました。


 平成24年4月13日に、長距離弾道ミサイルを打上げましたが、1分余りで爆発して洋上に落下して失敗に終わりました。
 不謹慎な話ではありますが、一時、ゴルフの「チョロ」を「北朝鮮のミサイル」と呼ぶのが流行っていました。右目の「チョロ」でした。

 今回のミサイルは「ナイスショット」なら、公海上に落下するのですが、「スライス」(右利き)なら中国、「フック」(右利き)なら日本に落下するかも知れません。
 方向はよくても距離不足だと沖縄に落下する可能性があります。
 左目の「チョロ」なら、北朝鮮か韓国に落下しますね。

 日本での報道は少ないようですが、韓国では平成24年12月19日に大統領選が控えています。

 日本も総選挙があります。
 なお、迎撃体制をとるのは、沖縄と首都圏だけです。
 首都圏に「フック」するより、近畿圏に「フック」してくる確率は高そうなものですが、なぜか、首都圏は迎撃体制がとられ、近畿圏は迎撃体制がとられません。まさか爆弾はつんでいないでしょうから、あたる確率は「ジャンボ宝くじ」なみかも知れません。

 韓国も「竹島」「慰安婦」というより、先にすべきことがありそうです。


 なお、平成24年5月13日、日本のH2Aロケットに、韓国の人工衛星「アリラン3号」をつんで、打上げが成功したことを記憶されている方もあるかも知れません。

 韓国で報道された映像には、発射体下部の「H2A」に書かれた「NIPPON」の文字や日の丸が消されていました。
 韓国も北朝鮮と同じような「小細工」をするという印象があります。

 ちなみに、 韓国人工衛星搭載ロケット「ナロ」は、韓国がロシアと協力協定を結んだうえで10年来進めてきた人工衛星ロケットで、平成21年9月、平成24年10月10日と続け様に失敗し、今回も、何回か延期されたうえで、今年最後の平成24年11月29日にも延期が決まっています。

 2段目のロケットの推力方向制御装置の異常のための延期だったのですが、1段目はロシア製ですが、2段目は韓国製とされています(どの程度、本当かどうかはわかりません)。

 ロシアも、北朝鮮がミサイル発射の成功をして、このうえ、韓国が人工衛星発射ロケットの成功をしたのでは、危険で仕方がないとして、技術協力を「しぶり」はじめたという事情があるようです。
 人工衛星の代わりに弾道をつめば、長距離弾道ミサイルになります。

 日本も、アメリカから技術供与を受けていますが、ロケット技術は供与されていないようです。
 当たり前といえば当たり前ですね。
 日本のH2Aロケットは、長距離弾道ミサイルに転用できます。
 また、日本がその気になれば、核爆弾をつくる核燃料とロケットがありますから、核弾頭の長距離弾道ミサイルのできあがりです。
 もっとも、日本は、東京と大阪に核爆弾を打ち込まれたらおしまいですから、核弾頭の長距離弾道ミサイルなど核兵器は、もたない方が賢明と思われます。
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